白灯堤防
つばさ橋

NO,027

■ 鯵は何処?

川崎から本牧にかけての港湾部は、複雑に入り組んでいて注ぎ込む河川も多い。
また、埋立てによる人工の島や水路も多く沢山の魚がいる。そんなエリアの釣り情報が満載
したリンクサイトもあり、何時・何が・何処で情報は翌日にはサイトアップされる。
もちろんクチコミも大変早い。そんな近くに住む人にとっては願っても無い首都圏でそこそこ
釣れるポイントである。そのエリアのほぼ中心に位置する大黒埠頭で
夕刻鯵が釣れているらしいと聞いた。
例年は、10月に入ってから釣れだすのだが今年は台風も早いし、いつもの年とは魚が釣れる
時期が微妙に異なっている。ひょっとしたらと大漁、かつての2時間128匹に迫るかと気合を
込めて出掛ける。

土曜日の夕方でもあり、道は渋滞。予定より30分も余計に時間がかかって到着。あたりは、
日没真近で既に夕刻の気配が忍び寄っている。ここは釣れると踏んでいたいつも釣りをする
場所では、結構沢山の人が投釣り
をしている。いつものポイントには人が入っている為、10m程離れて仕掛けを準備する。

今日は、隅田川の花火である。もちろん大黒埠頭からは見えないが遥かかなたからその音は
聞えて来る。また晴天なので対岸の木更津もよく見える。木更津の花火が小さく見える。
しかし、こちらはその音は届かない。
隅田川に対抗してなのか、またはたまたま同じ日となったのか?
そういえば先週は横浜の花火大会であった。ここは、その花火の為先週釣りが出来なかった
場所でもあるので今日は魚も沢山お腹をすかせている事だろう。

釣り場には、捨てられたカタクチイワシが干からびて落ちている。という事は魚がいる証拠。
(これも食べれば美味しいのに)

いつものように二本竿を出す。仕掛けはコマセとサビキ。
最近はただ落として向こうアワセのあんまり頭と体を使わない釣りが多くなって来た。下手に
頭を使う釣りより釣果が良いというのが最近の傾向である。
大変困った事である。

まあ、今日は花火もあちこちでやっている事だし鯵が釣れているという情報もあるし思いを込
め仕掛けを投入。潮は澄んでいる。あたりは早くも秋の虫の音、風流な夏の夕刻である。

で、肝心の釣りの方だが竿を投入して早10分、ピクリともしない。海面を見るとベタ凪、潮も動
いていない。とっても嫌な予感がする。
前回投げ釣りの際は、風が強くまた非常に寒くて釣りどころではなかった。
ひょっとして・・今回も?
結局1時間と15分粘るがコマセも底をついて撤収である。
今年に入ってから大黒ボウズ記録更新となってしまった。
昨年まで過去10年間ボウズゼロだったのに今年はどうも調子が悪い。
やっぱり10月かと妙に納得した釣りであった。

○ 釣果:0
○ 失ったもの:コマセ・コマセ籠付きサビキ仕掛け(道糸の繋目から外れて海に消えた)






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海の写真クリックして地の巻メニューへ ● 大黒埠頭の魚達
我が家から車で15分くらいで大黒埠頭に行く事が出来ます。あの有名なヨコハマ
ベイブリッチの下には数多くの魚が泳いでいます。釣り公園も出来て最近人気の
大黒埠頭の魚達をご紹介します。併せて大黒埠頭の穴場もご紹介します。