富士山
仕掛け
波
凪



湾口の甘鯛 2023秋

11月13日 午前7時30分出船 午後2時30分沖上がり

久しぶりの甘鯛釣りである。昨年は甘鯛の顔を拝む事が
出来無かったが今年はどうであろう?ここのところ、沖釣り
はあまり芳しく無いので心配だが、かと言って、釣りに行か
ないというのも、このまま、ずっと釣れない状態となるので、
それは困るので、釣りに数行けば、そのうちいつかは釣れる
だろうから、早く今の悪い役回りを返上したく、秋になって
涼しくなったので、毎度お馴染みの京急久里浜駅を目指すの
であった。

 秋になって涼しくと書いたが、今年の秋は以上な暑さで、
ついこの間迄夏日が続いていた。で、今日は、北風が吹いて
最高気温が20度を下回る12月初旬の様な気温である。
日本の秋は何処に行ってしまったのだろう?
そして海は荒れ大きな高波。まるで、浮世絵の神奈川沖波裏
のようである。

 船は金谷沖に向かい、此処で、まず第一投。
上がってきたのはまあまあの型のイトヨリ、ガンゾウビラメ。
両方とも甘鯛釣りの外道である。しかし、その次がなかなか
来ない。波が高く上手に竿先で誘えない。今日は大潮なので、
魚の活性が高く魚信が多くあるかと思ったが、なかなか思う
通りには行かない。
で、その後、連子鯛とトラギスが釣れて、時間が過ぎる。
このまま、今回も本命の顔は拝めずなのだろうか?
12月には、ハタ釣りに行こうと思っているので、もし今回
甘鯛が釣れずに次回のハタ釣りも駄目だったら、釣りに行く
のは、それで最後にしようかなと思い始める。

さて、午後になり波は少し収まってきた。
まあ、本命の甘鯛は釣れなくても外道でも良いから多くの魚
を釣るように気合を入れる。
錘が着底したら、3回海底を叩いて砂を巻き上げて、竿先を
ゆっくり上げる。ここで魚信が無ければ、竿先を下に降ろし
ながら竿先を5回煽り、またゆっくりと竿先上げる。
この動作を5回繰り返して魚信が無ければ、仕掛けを上げて
餌が付いているか、仕掛けが絡んでいないかを確かめてから
また、仕掛けを落とす。この動作を繰り返す。
で、一回、仕掛けを上げて餌が無くなっていたので、仕掛け
に餌をしっかりと付け直して、仕掛けを降ろしてゆっくりと
竿先を上げると、グンと竿先が引っ張られて、本命の甘鯛が
釣れる。一緒にトラギスも付いてきた。
久し振りの甘鯛である。
これが釣れなくて、沖釣りやめようかと思ったのだが、いざ
甘鯛が釣れると、そんな気持ちはすっ飛んでしまう。こんな
に人の気持ちがガラっと変わるのかと、今迄の長い人生の中
で初めての体験ではなかろうか?
これがあるから、釣りは止められないのである。

で、この後もれ蓮子鯛や、ボウボウなど釣れて、釣れた
魚の数は少なくが、本命の甘鯛と比較的大きな外道が釣れた
ので、自らの衰えた釣りの腕を考えても、満足する甘鯛釣り
であった。


本日の釣果
甘鯛1匹、ホウボウ2匹、イトヨリ1匹、蓮子鯛2匹、
ガンゾウヒラメ1匹、トラギス2匹、











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最初はソルトウォータールアーから始めた海釣りだが、1年間かかって釣れた魚が
ルアーよりちいさかった。それを期に沖釣りを始めるようになる。沖釣りなら
仕立てでと思っているが気まぐれな友人達が多くかなかなかその機会は少ない。