夕刻 富士
富士山
空


NO,004

■ アマモ

とても澄んだ奇麗な海にはアマモが生息する。
初めてそれを見た時(実はその後でもアマモとは知らなかった。知ったのはずっと後である。)
何故海中に雑草が生えているのだろうと思ったくらいである。
そんな海草とはまったく異なる水草が広がっている海を知っている。
それは、「伊豆の棚田」の海である。

例えば人がやっと立てる水深の海で足元までを揺れた波越しに見る事が出来ますか?
もし、出来るとしたらあなたはとても奇麗な海を知っている事になります。
そんな海で、人が立てる水深よりちょっと深い約2mから6mくらいの浅瀬にアマモは生息
している。よく見るとその葉にはちいさな泡が沢山付いている。呼吸している証拠です。

こんな海には、磯場には間違いなく海藻の森がある。大潮で潮が引いた時そんな磯が顔を出す。
海底の岩から水面まで鬱蒼と茂る海藻の森の中には、様々な魚の幼魚が育っている。
こんな海があるから時が立ち、無知な竿出す人の相手をしてくれる憎き相棒がここで育っている
のだと思うと無性にいとおしくなってくる。殆どの魚は、沿岸の水深10m以内の自然の砂場や
泥地で産卵から幼魚までの間慈しまれている。
そんな海が今とても少なくなってきています。








前のお話へ 次のお話へ


海の写真クリックして地の巻メニューへ ● 素潜り天国
エアクッションのフロートに乗って波間に浮かびながら昼寝をするのが、
最高に幸せの時である。同様にシュノーケルとフィンを着けてジャックナイフで
潜り、水中のうねりに身を任せる事で心は、開放される。