NO,001

私自身の農業体験の考え


はじめに
人生は短いのだから、楽しみや活力を生み出してくれる美味しい料理を日頃から食べていたい。
これが農業体験に至る私の最も単純な理由です。しかし、美味しい料理とは?と考えた場合、その食材自体が
大切な要素になってきます。また、安全性を考えた場合誰が何時どのような方法で食材を収穫するのかがよく
見えてきません。健康上の理由で10年程前から食肉は極力避けていますので私にとって食材とは「魚」「野菜」
となります。「魚」については、かなりの部分を釣りという方法で自分自身で収穫しています。
しかし「野菜」についてはまだよく見えていないのが現状です。
私のとって美味しい料理を食する事は、現状私自身が作物を自分で作らない環境から出発して考えると以下の
ロジックとなります。
具体的なロジック(実践方法)
1)自分の食べるものについて自己責任を持ちたい
2)その為には、自分で作りたい
3)作る場所が欲しい
4)その費用は八百屋で買う金額と大きくかけ離れるのは無理がある
それを実現するには、
A)毎日、作業と収穫出来るもの(ハーブ・葉もの)は自宅の庭(現状ルーフでのプランター)
B)3ケ月に一回程度作業を行い年一回収穫出来るもの(穀物)は宿泊を伴い自動車で4時間以内(今年実施)
C)週2回程度、作業と収穫出来るもの(根菜・実もの)は歩いていけるところ、または自動車で1時間以内で
行けるところ(現在物色中 あて無)

A)については、実践中です。
幸い今の住まい(マンション)に広いルーフバルコニーがあり、プランターを大小50個あまり坪数にして約20坪
程の場所に約20種類の作物を作っています。しかしプランターという事もありその作物の種類は限定されます。

B)については、例えば棚田保存のオーナーになる、またはボランティアの援農という方法があると思います。
その際には、近くの民宿に宿泊する事で地域との交流と活性化にもなります。3ケ月に一度程度であれば、
小旅行に行ったと思えばいいし民宿代も外で飲むのを控えて家族奉仕をしたと思えば安いものでしょう。また
健康にも良いでしょう。幸い、長年夏に海水浴に行っている伊豆で棚田オーナーの募集がありますので、解決
出来る可能性が高いです。

問題は、C)の部分です。
理想をいえば、地域農業と環境を考える何人かのグループが身土不二と有機農業をキーワードとして農家を
中心に以下のような関係を持たれれば良いと思います。
1)資金援助するオーナー(生産物による相殺)
2)労働供給する援農(生産物援助)
3)直接農家の庭先販売購入
どれを選択するかは相互の話合でしょう。また複数の場所に異なった条件での参加も考えられます。
その他の条件としては農作業の汗を流せる村営温泉がある事です。
将来展望
将来的には(老後という事を考えた上で)私自身がより積極的に運営者として実施する場合も視野に入れて
います。その場合どのような運営者が望ましいかも模索中です。例えば、北海道で行っている身土不二農業
グループのように農業従事者研修を受けて事業として行うのもひとつの方法でしょうし、また多摩ニュータウンの
ような方法もあるでしょう。
今後、地域活性と離農による未耕作地の有効利用を考えた場合、土地を所有している方々と農業体験をしたい
人達との意見交換が出来る場所があり、互いの利害が一致するパートナーシップが生まれる事を願ってます。
現在の課題
現在の私自身が感じている課題は、以下となります。
1)農業経験が乏しい(援農実践中)
2)土地提供者がいない(物色活動不十分・農事法の問題・他人へ貸す事の不安感・近隣の目)
3)現在の職を辞すか否か(いつかは辞めたい?)
本気でやりたいのなら、職を投げ打って農業従事者研修を受けるという方法があるのででしょうが農業は奥深い
もので素人が簡単に出来る事ではないと思います。主とした収入源としての農業ではなく、あくまで美味しく
安全な食生活を自らが実践して行きたいという事です。



次のお話へ


地の巻 ●我が家のプランター
住んでいるマンションには、おまけで広いルーフバルコニーがついていたので、
プランターでハーブなどを作りはじめました。根菜類は無理だが葉物は元気です。