NO.007

■ ギチギチ螺旋巻くチャ!


私の友人で年齢でいうと上から3番目、ことし68歳になる方のお言葉。
何年か前、民営となった元某国営通信会社に勤務する事45年、定年退職しても未だにOB会と
称してニラミをきかしている。


勤務時代、営業成績バツグンで社長賞を3回受賞し、また技術講師として全国に教え子を
1000人も持っているものの、存在しない電話番号を売ったり、労組時代、ある県の電話工事を
一人一日電話線3本しか繋がない順法闘争を3ケ月間指導して大パニックを起こしたり、
またその責任をとって停職6ケ月を言い渡されたりとメチャクチャな方である。
日頃の行動哲学は、まず初対面の人には喧嘩を吹っかけその対応で人を判断する。
商談で部下が不利になりそうな時には、机の下でその部下の足を蹴飛ばしてハッパを掛ける。
単身赴任している人の爪の色を見て仕事が順調かどうか判断する。
など大変参考になる(?)私の尊敬してやまない方である。


その方のモットーは、「仕事は死んだつもりでやれ」でそれを他人に強要する事である。
何事にも徹底して中途半端は許さないといった轍の意志を持っているのである。まず、叱る時は
決して逃げ道を与えない。この点では時々UKIと口論となる。
仲の良い友人であるので、UKIも負けない。時には口論でUKIが勝つ事がある。反論出来なく
なると一旦その件は引っ込めるが、UKIが反論出来ない状況でまた持ち出す。
例えば別れる際、電車のドアが閉まる瞬間自分の主張を一方的に行って去っていく。
老練かつ偉大なる戦術家である。まさに歳の功である。
また、出来る人間には徹底してより高水準を要求するが、言う事を聞かない気に入らない人に対して
はじっくり復讐するのである。もし、気に入らない人が入院していたとする。身動きが出来ない時に、
お見舞いに行く。
「復帰しなくてもみんな順調に行っている。ゆっくりと静養して何だったらずっと入院していたら」と
優しくお見舞いの言葉を述べ相手が疲れ果てるまで居座る。例えば3時間とか。
この人を敵にまわすとおちおち入院も出来ない。


そんな時、UKIが「そこまで苛めなくても」と意見すると出て来る言葉が、
「UKIさん。そんな甘い事じゃダ〜メだぁ、ギチギチ螺旋巻くチャ!」




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 心に沁みるお言葉
古来より、日本には言霊(コトダマ・コダマ)信仰というのがあります。
発した言葉自体が生命を持って何かを為すという考えです。
UKIの心に沁みたありがたいお言葉をお伝えします。