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NO,001 |
■ 悲しい性
■ ここのところ、畑に顔を出さない我が援農草刈隊「体育会系サラリーマン氏」
は、最近のめり込んでいる趣味がある。そちらに忙しくて畑に来れないらしい。
それは、写真である。
この人何事にも極めなくては気がすまない。設計の仕事に夢中となり一級建築士の
資格を取り、中年になってスキーに目覚めインストラクター資格を修得し、畑では
電動草刈機を持ったら最後、全ての雑草を刈り取らなくては気が済まない。時には
まだ物足りなくなって作物まで刈り始める。
そんな、何事にも妥協を許さない氏がここ一年ばかり写真に夢中である。
何やら大学の市民講座に通っているらしい。
■ ところで、氏は大手広告代理店の部長である。エラい人でもある。
で、わざわざ市民講座に行かなくともその辺に有名なプロのカメラマンがゴロゴロ
している職場環境にある。おまけにエラい人である。電話一本で「ハイッ!」てな
感じで、プロのカメラマンを呼びつけられるのである。
そんな氏にある時、UKIは尋ねました。
「何も市民講座なんて受けなくともその辺に現役のカメラマン沢山いるでしょ?」
そうしたら氏は答えて
「写真やってるなんて言えるか!」
UKI
「どうして?タダで教えてくれるでしょ。」
氏
「写真やっていると言ったら、みんな褒めるでしょ。下手でも。これじゃ上達しな
いでしょう。で、陰でセンス無いとか言われたら仕事にも支障を来たすんだから。」
■ ううん・・悲しい性である。
確かにセンス無いとか言われたら、悲惨だなぁ。
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