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NO,004 |
■ ニバツ・サンバツあたり前
■ 仕事で秋田に行った際、お相手の方と酒を酌み交わしながら伺った話である。
彼の地は仕事の打ち合わせをする前には必ずと言ってよい程、酒を酌み交わす。
何度か仕事に行ったが必ず酒宴となる。どうやらここの風習として相手の酒の
飲みっぷりで仕事が出来るかどうか試しているようでもある。酒を受付けない
人にとっては鬼門の地でもある。
そのせいか、人口1人あたりの日本酒消費量日本一でもあるらしい。また酒宴
も普通ならせいぜい3次会止まりで、午前2時にはお開きとなるが、ここは、
「じゃぁ、もう一軒行こうか」となる。いつ寝ているのでしょう?
地元の方に聞くと重要な会議は、ここでは午前中にやってはいけないらしい。
皆さん、二日酔いで午前中は使いものにならないらしい。日本海側の県で比較
的恵まれた立地にありながら生産性が思いのほか低いのは、どうやらこの辺り
にあるらしいとその方は申しておりました。
■ と、そんな酒宴で盛り上がった中、釣り好きのUKIは秋田の地で釣りの人気
はどうかと尋ねた。その問いに答えて「ここは黒鯛だぁ〜。半端じゃ無いぞ」
たまたま偶然にも仕事相手の方も大の釣り好きのようである。
ここも横浜と同様に黒鯛愛好会が多く存在するらしい。酒宴と同様にトンデモ
無いのめり込み状態でもあるらしい。
3月から11月の間、家族の事を顧みず、家庭はホッポラかし、何は無くとも
クロダイ・クロダイで一年が暮れるらしい。
そこでUKIは尋ねました。
「奥さん黙っていないでしょう?バツイチの方はいないのですか?」
そしたらその方、酒の手を休め
「バツイチなどおらん!!ニバツサンバツあたり前じゃ!!!」
恐れいりました。彼の地は気合が入っている。横浜で黒鯛釣っている知り合い
に聞かせたいありがたいお言葉である。
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