NO,001

■ めんどうくさい人達


UKIは、我が家から自走で海が見える身近な場所として、
三浦半島をよくサイクリングをしている。春には菜の花、夏には
青い海と空、秋には紅葉、冬には澄んだ空気と、四季それぞれに
楽しんでいる。そして、その際、葉山近くを走った時に必ず立ち
寄る自転車屋さんがある。

その自転車屋さんは、ヴィンテージバイク好きな方にとって、
宝石箱のようなお店である。
ここは、1940年代から1990年代のフランスやイタリアで、   
作られたヴィンテージバイクが置いてあり、フランスの自転車で
はプジョーやルック、イタリアの自転車だとデローザやチネリ、
コルナゴ、ビヤンキなどが常時並んでいる。この手の自転車が、
大好きな人には堪らないお店である。
特に、1940年代から70年代のフランスのブルペ用の自転車
や、旅行用の自転車の珍品が置いてあり、何時までも見続けても
見飽き無い。そして、その道の好きな人には堪らん、素敵で危く
も怖いお店なのである。

さて、その自転車屋さんにある日伺った時の事。
以前から気になっていて、いつか伺おうと思っていた事を店主に
伺いました。
「当時のフランスの自転車で、ルネ・エルスとかアレック・サン
ジュが有名だけど、そういう自転車は手に入らないの?」
両方ともフランス製の自転車で、今でも根津強いファンがいる、
旅行用自転車、日本のランドナーの元となった自転車である。
と、店主。
「手には入るだけど、その手の自転車欲しい人って面倒くさい人
が多いから、扱わないようにしているんです。」

ここに置いてある自転車を欲しがる人も、相当めんどくさい
人が多いと思われるのだが、さらにその上を行く、とんでもなく
めんどくさい人が世の中には居るんだぁ〜と、暫しの間、感動を
したUKIでありました。














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 心に沁みるお言葉
古来より、日本には言霊(コトダマ・コダマ)信仰というのがあります。
発した言葉自体が生命を持って何かを為すという考えです。
UKIの心に沁みたありがたいお言葉をお伝えします。