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■ 神津島 2019秋
11月 21日
■ ひょんなご縁から、神津島に釣りに行く事となった。
■ この春、京都でお知り合いになったYさんは、元々は、京都の
南禅寺の近くでフランス料理のレストランを経営されていたのだが、
ご高齢になり、余生をのんびりと過ごそうと、以前から釣りでよく
来ていた神津島に居を構えて、そこでフランス料理のレストランを
経営されているとのだった。
この神津島、船が着く波止場から投げ釣りをすると、その目の前で
カンパチやメジナやシマアジが釣れるんだそうである。釣り好きの
UKIとしては、これは一度行かなければならないと思い、青物が
よく釣れるという秋の頃を見計い、Yさん宅へお邪魔させて頂く事
となった。
■ 11月半ば、竹芝桟橋から大型船で神津島に向かう。
夜遅く出航し、東京湾沖で時間調整をして、大島に午前6時に着き、
利島、新島、式根島と伊豆諸島を巡って、午前10時に神津島にと
到着する。
出迎えて頂いた、Yさんご夫婦の自動車で早速お宅に伺う。
Yさん宅はフランスレストランなのだが、お住まいは、元々が民宿
だった為、2階には何室か宿泊出来る部屋が有る。Yさんご夫婦は
余生をのんびりと過ごそうとされているので、知り合いの方しか、
宿泊はさせずにいるので、通常は、お客さんはレストランでの食事
しか取らない。今回、そんな宿に特別に宿泊させて頂いた。
■ さて、釣りである。釣り方はいたって簡単である。
投げ竿にコマセ網と付けてコマセを入れる。その先には二本針。
針にもコマセを付ける。道糸には誘導錘を付けて、これを先程船が
接岸した防波堤から軽く投げるだけである。
仕掛けはフラフラゆっくり沈み、コマセに寄った魚が釣れる仕掛け
である。
■ と、UKIの竿に強い魚信。
魚はグングンと引き、いきなりプツンと道糸が切られる。
何が掛ったのかは不明であるが、何だか凄いぞ、この防波堤。
■ その後、UKIの竿には魚信は無いがYさんの竿はしなる。
イスズミ、カイワリ、ブダイと次々に釣れている。
隣で釣っている島の常連さんにも、ヒラダイ、イスズミ、カイワリ
などがドンドン釣れている。
釣れないのは、UKIだけである。
■ と、そのうちに隣の常連さんの竿がしなり、シマアジが釣れる。
30センチはあるまあまあの型である。
そして、UKIの竿も大きくしなり、同じサイズのシマアジである。
Yさんの竿もしなり、同じくシマアジ。
どうやら、シマアジの群れが港に入ってきたようである。
それから、立て続けに竿を入れると竿先が大きくしなり、シマアジ
が釣れる。入れ喰い状態である。
ところが、日没を迎えて辺りは暗くなり、飲まれた仕掛けを新たに
替えようと針を結ぶにも、暗くて針と糸が見えない。
まだまだ入れ喰い状態は続くが、ここは仕方無く沖上がりならぬ、
陸上がりとなる。
まあ、明日もあるしね。
■ 一旦宿に帰り、日帰り温泉でゆっくり浸かり美味しいフランス
料理を頂く。
まずは魚の前菜とポタージュ。そして、様々なソースを使った魚の
ポワレ。さらにはメインのお肉。持参したワインをYさんご夫婦と
一緒に楽しむ和やかなディナーとなった。
皆、料理が美味しかったが、一番感動したのがイスズミのスモーク。
釣り人はその臭いが嫌で、食べる事が無いイスズミを美味しく仕立
てている。スモークにする為のソミュール液に一工夫をされている
との事。大変美味しいスモークであった。
■ さて、翌日。
急に発生した台風に全線が刺激されて、事前の天気予報には無い
雨。釣りは出来ず。
昨日行った日帰り温泉がとてもよかったので、一日温泉でのんびり
とする。此処の温泉、掛け流しでかつ、ぬるいお湯の湯舟もあり、
いつまでも入っていられる。のんびりとお湯に浸かり、レストラン
で一杯呑み、休憩室で昼寝をして、また温泉に浸る。
釣りは出来なかったが、極楽である。
■ で、その翌日。今日の船で帰る事となる。
その船も、台風の余波を受けて利島と新島と式根島には接岸出来ず
となったよう。接岸出来たのが、この神津島と大島だけだったとの
事。帰りの船には、利島と新島と式根島に行く予定だった人達が、
そのまま折り返しとなっていた。一日半の缶詰クルーズである。
お可哀そうであった。
■ さて・・・
本来であれば、来た日の夕まづめと、翌朝とその日の夕まづめと、
さらには、帰る日の朝の計4回釣りをやる予定だったのだが、結果
1回だけの釣りとなってしまった。4回釣りをしたら、シマアジは
8匹は釣れた計算となる。それだけ釣れたら、船代と料理宿泊代と
変わらない位の価値となる。なんだか凄いぞ、神津島。
■ また、来年も必ず来ます、神津島。
〇 釣果:
シマアジ2匹
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