NO,024

■ 何も無い島の豊かな料理

10月

著者:崎山 克彦
出版:株式会社 角川書店

南の島にスキューバに行って、たまたま売り出し中の島を買った日本人の話である。
その島は、フィリピンのリゾート地セブ島の近くにあるカオハガン。
ラグーンに囲まれた静かな小島である。

いきなり島を買うというのも勇気がいる事であるが、そんな話に巡り会えたというのも
運のある事であろう。著者はその島を買い住民と溶合いながら自然を残した持続可能
な環境を守っている。
豊かな南の島では、あくせくしなくとも日々暮らしていける。自然と向かい合いながら
持続していく生活の大切さと地元の方との交流が綴られている。

著者は、ビジターの為に宿泊施設を用意している。
何もPRをしていないそうである。いわば口コミでリピータが8割を占める
その島は、きっと日頃仕事に追われる人達の体の内側からきれいに汚れを、さっぱりと
洗い流してくれるであろう。








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空の写真 今月の本(2003)
面白かった本などを紹介します。
2003年に読んだ本の中からの紹介です。