NO,004

■ あっぱれ!日本のスローフード

1月

著者・写真:飯田 辰彦
出版:株式会社 淡交社

今の民俗学とも言うべき、ひょっとしたら明日には失われてしまうかもしれない現代の食の
フォークロアを訪ね、取材した本である。

まあ、タイトルが今風でちょっと嫌だけど、その割には中身は濃い本である。
現代の日本に残る地域の食を取り扱っており、有名なものもあるし、あまり有名ではないの
もあるが、まだまだ日本にはその地に根ざした伝統食がまだまだ健在である。

・五島列島のカラスミ
・八郎潟の鴨鍋
・岐阜の鮒味噌
・熊本のからし蓮根
・佐渡のさんまの糠漬
・静岡のわさび漬
・宮崎のダゴ汁
・淡海の鮒鮨
・伊那のオタグリ
・山形のモウソウ汁
・郡上の鮎飯
・八代の豆腐の味噌漬
・能登のひね鮨
・日立太田の凍みこんにゃくの煮しめ
・四万十のガネ味噌
・和歌山のアンロクメ寿司
・桧枝岐の裁ち蕎麦
・甲府の煮貝
・奥三河の山ごぼうの味噌漬
・北海道の鮭の飯鮨と三平汁とワイン
・東北のクロモとしじみ汁と熊鍋と兎汁
・関東のなめろうとサンガと鮟鱇のどぶ汁と鮒の甘露煮と鯉の白和えと忠七飯
・東海北陸の煮味噌と黒ハンペンといしりの貝焼とコノワタクチコときのこ料理
・関西の柚餅子と金山寺味噌とタケノコ料理と京懐石と鮒の味噌蒸
・中国四国のばら寿司と岩国寿司
・九州沖縄の猪鍋とカシの実こんにゃくと冷や汁と酒寿司とベラの刺身とへちまの味噌炒め

ちなみに巻末の著者のプロフィールを見ていたら、この方も永田農法を紹介する本を書いて
ました。食関連のノンフィクション作家は、一度は永田農法に行き着くんだろうなぁと、
つくづく思ってしまった。















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空の写真 今月の本(2007)
面白かった本などを紹介します。
2007年に読んだ本の中からの紹介です。