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NO,010 |
■ 東北おやつ紀行
６月
著者 市川 慎子
出版 中央公論新社
読んでいると、不思議と楽しくなってくる本である。
郡山在住の著者が、昔ながらのスイーツ東北おやつを巡る。
地方のおやつを紹介していくのだが、単なるおやつの紹介に、
止まっていない。
その地、その地を紹介する文面に、ついつい引き込まれてしまう。
紹介されているおやつは、
青森
久慈良餅 しとぎ餅 豆こごり 黄金焼 べこ餅
秋田
うんぺい ゆべし 山科
岩手
経木まんじゅう きりせんしょ お茶餅 醤油団子 みそかま 豆餅 花まんじゅう
宮城
ちゃきん 焼餅(笹餅) がん月
山形
とち餅 きつね面 カラカラせんべい おひな菓子 豆皿
福島
源平団子 まんじゅうの天ぷら 市飴
本書を読んでいると、気持ちの良い季節に自転車で訪れてみたく
なるような、ところばかりである。
また、著者の文章は、詩人が書いたような文章である。
読んでいて情景が浮かんでくる文章である。
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