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NO,004 |
■ 新説東京地下要塞
2月
著者 秋庭 俊
出版 株式会社 講談社
東京育ちのUKIにとって地下鉄は、幼い頃から親しみのある日常の
交通機関であった。その地下鉄に乗って、何気無く真っ暗で何も
見えない車窓の景色を見ていると、時折、暗い中に脇のトンネルが
一瞬見える事がある。
あれは皇居に繋がっているんだよと、まことしやかに子供同士で、
噂し合ったものである。
でも本当は、どこに繋がっているんだろう?
幼い頃の秘密のトンネルを見た時の驚きを思い出してくれたのが、
本書である。
本書によれば、地下の道は江戸時代から続いており、かつては防弾
を運び、戦前は軍に徴収され、今でも皇室や政治家や官僚が、国民
には極秘裏に利用していると言う。
本当に、こんな事があるのだろうかと疑いたくなるような本である。
著者はテレビ朝日に入社後、報道畑を歩みフリーになってから地下
鉄に興味を持ち、丹念に資料を調べて、東京の地下に隠れた地下網
がある事を推察している。
著者が訴えている事に、国民の税金を使い秘密の地下網を作ったり、
その維持を税金を使ってするのであれば、まず、税金を払っている
国民にこの地下網を公表し、利用させるべきであると言っている。
至極当然の事である。
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