笠プランター

NO,002

えこにわin麻布十番

2009年 8月21日
〜23日

ある時、事はまったく偶然から生まれる。
仕事でご縁のあるMさんのメールに妙なURLが付いていた。
何だろこれ?とクリックすると、怪しい男二人が夜の銀座の裏通りを足早に歩く姿が
ビデオで流れている。とある裏通りの街路樹のちょっとした土が見えているところで
おもむろに持参した植物を取り出し移植シャベルで植え始める。植え終わると大きな
ペットボトルから水を掛ける。
非合法な活動やっているとしか思えない、そんな映像である。
これが「ゲリラえこにわ」というパフォーマンスだという事は、後でMさんに聞いて
知る事となる。

Mさん曰く、以前からメールにはこのURLを付けていたとの事だが、今まで全く
といっていいほど気が付かなかった。
この「ゲリラえこにわ」という活動は、東京の一等地において「農業」&「エコ」の
”くらし”を「アート」とコラボレーションさせた”えこ・にわ”(箱庭サイズのポケットファーム)
を街中につくることで、都会にいても自然との共生を五感で体験できる、一般参加型
プロジェクトを進めるにあたり、ゲリラ的にえこにわ空間を勝手に作ってしまおうという
パフォーマンスなんだそうである。

これを聞いて、UKIも「農業」「エコ」「暮らし」をテーマに進めている、「食と地域の
ネットワーク研究会」のトラスト運動の事をメールに書いて送ったら相談したい事がある
と、持ちかけられる事となった。今度、「麻布十番納涼まつり」で場所を確保して「えこ
にわCafe」なるものを、やるんだそうである。
主旨は、「麻布十番納涼まつり」という国際色豊かな祭りの中で分煙への街ぐるみの
取り組みや環境・農業への”気づき”をCAFE+という形で体現し、祭来者に体験して
もらう。また祭り後も約1年間の期間限定(予定)として収穫祭などのイベントを、盛り
込んだ運営をし、人々に啓蒙していく。という事なんだそうである。
で、その場所で農家では無い一般の方が育てている一味違った野菜を販売したいんだ
そうである。で、その野菜を提供できないかという相談であった。

えこにわCafe 入り口

「麻布十番納涼まつり」とは、60万人も集まる国際的な大きなお祭りである。
元々は、日頃のストレスを思いっきり発散させたいと始めた「援農草刈隊」が発展、
進化して出来たのが、今の「食と地域のネットワーク研究会」のトラスト活動である。
主旨も進化して「農業」と「環境」をテーマに「地と智のネットワーク」を互いに構築していく
というものになっている。
まさに、今回の企画は、「農業&エコのくらし」「環境と人との共生」をテーマにされた
異分野の方とのコラボレーションを行う事で「地と智のネットワーク」を構築していく事にも
繋がっていく。
また、「食と地域のネットワーク研究会」会員募集の絶好の機会でもある。
という事で、ぜひともコラボレーションしましょうという事となった。

なお、今回は販売といってもマーケットではないので、Mさんのメンバーに販売して
頂く事とした。さらに今回スポットトラストの会員になって頂き、一緒に畑に参加をして頂き、
畑を見て自分で収穫して販売して頂くまでを体験頂こうという方式とした。
この方がより実感頂けるし、当方も楽である。

お祭り当日。
「えこにわCafe」の開催場所は、麻布十番商店街の中でも麻布十番駅からは最も遠い
場所に位置している。およそ70坪ほどの空間に、メインとなる「えこにわ」を配し、ここに
蕎麦の実を蒔き、「浦和の畑トラスト」から持ち寄ったオクラの苗と、ミニトマトの苗を植える。
さらにその周りを金属製のオブジェが点在している。
まさに、東京の一等地において「農業」&「エコ」の”くらし”を「アート」とコラボレーション
させた空間となっている。
お祭りは毎日午後3時からという事なのだが、昼すぎに到着した時点でもかなりの人の数
である。祭りが始まる時間まではいなかったが、さぞ盛況だったのでしょう。












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大地の写真地の巻 ● 援農草刈隊が行く
日頃の鬱憤・ストレスを解消する為、援助交際ならぬ援助農業と称して
他人の畑に乱入し、思いっきり雑草刈りをする事で悦びを求める集団。
日夜乱入する畑を物色している連中。略して「援農草刈隊」が今日も行く!