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NO,001 |
■ 棚田見学2001年夏
TVで見た事のある風景が写っていた。
岬の先の駿河湾に富士山がぼんやり浮かんでいる。いつも夏泳ぎに行く海である。
カメラがズームアウトしていくと山並みが見え、緑の棚田が広がっている。
もう何年も夏になると泳ぎに行っていたのに、始めて棚田がある事を知ったのはそのTV
番組でした。
早速いつもお世話になっている民宿に電話を入れて棚田を見た事を伝え、ついでに夏の
予約を入れました。そして、泳ぎに行くついでに棚田を見学させて頂きました。
棚田の出来たいきさつは、かつて江戸末期に大きな山崩れがあり、二度とその被害が出
ないように自然のダムとして棚田が開墾されたそうです。
奇麗な水と標高の高い場所の為、温度差が大きいその棚田の米は美味しい米として地元
でも評判だったそうです。昭和40年代に入り、過疎化と耕作の機械化が及ばないその棚田
は手間がかかる為に荒れはじめ、現在でも耕作者の高齢化により半分以上は荒れてます。
その荒れた棚田を整備する計画が決まり、合わせてオーナー制度を予定しているとの事だ
そうです。
今回、伺っていろいろ話を聞くと今後は、以下3パターンの運営となると思います。
1)静岡県に本部がある「棚田研究会」(正式名称不明)というボランティア団体が行う田植
えと収穫の年2回のイベント参加。
2)棚田オーナーとなって年4回以上泊りで作業をする。水の管理などは地元の方に協力を
頂く。
3)棚田オーナーとなって近くに定住(リタイア者向け)
1)・2)については、民宿に宿泊します。地元の観光収入の増加と、他地域からの色々な
世代とのコミュニケーションが図れます。まさに交歓農園であり、高齢の地元の方々が元気
になるのは、そのコミュニケーションだそうです。
3)については、農業実践という事で収入という意味では無理ですが、年金生活をしている
方で自然の中で余生を過ごしたいという方には良いと思います。
棚田の近くには別荘分譲地があり場所によっては棚田が一望出来るはずです。また、勤め
先として下田や堂ケ島までは1時間なのでIターンも可能です。
実際、子供の喘息を完治する為Iターンした方もいらっしょるそうです。
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