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海

NO,002

■ 棚田の稲刈り 2016

  10月 1日

今年も棚田の稲刈りに行って来た。
この棚田の保全運動に参加するのも、今年で17回目となる。
オーナー制度が始まる2000年の前からの参加なので17回目。
地元の方々も高齢となり、役場の多くの若い方は運営に参加されて
いるが、地元に若い方があまりいないので、これから後継者が引き
継いでいかれるのがが、心配である。

とはいえ今のところは、都会からのオーナーの方々も多く集まり
また最近は、富士山と駿河湾を見渡せるこの棚田の風景に、興味を
持って来訪する外国人も増えてきたとの事、外からの話題作りが、
この棚田の人気を維持する事が出来るのかも知れない。

さて、いつものように電車とバスを乗り継ぎ、松崎町に到着。
今回も田植えの時と同様にゲストハウスにお世話になる。
ここのゲストハウス、昨年に民宿をリニューアルしただけあって、
綺麗で過ごしやすい宿である。UKIはすっかり気に入ってしまい
ました。

稲刈り はさ掛け

ここで荷物を下ろし、バスで棚田に向かう。
石部のバス停から少し歩いた公民館前から、役場の送迎車で棚田の
交流棟まで送って頂く。運転は役場の若い職員の方である。
「休日なのに大変ですね。」と話掛けると、「普段、こんなに沢山
の人がいる事が無いので、こんなに沢山の方で賑わうと元気になる
んですよ。だから全然苦じゃ無いですよ。」との事。こういう若い
方の応援がこの棚田を維持していくのでしょう。

交流棟に着いたら、丁度TV取材を終えた棚田保全の周蔵会長が
いらっしゃったので、ご挨拶をする。
元気に頑張っていらっしゃる姿を拝見致しました。
さてさて稲刈りの開始である。
今回も春と同様、Yさんご夫婦は不参加。なので独り稲刈りである。
今年は稲穂もたわわに実って出来は良さそう。その分、刈り取りは
大変そうである。

はさ掛け 稲

また、雨続きだったので土はどろどろ。田足袋でも足を取られる。
風が無く蒸し暑い中、汗をびっしょりかいて稲刈りを行う。
明日は、早朝から船釣りなので、今日中に稲刈りを終わらせたい。
なので、頑張って刈り取りを行う。
なので、開会式の挨拶も聞かず正午前から稲刈りを行い、午後4時
前にはさ掛けまでして終了する。
今年のお米は美味しそうである。

さて、役場の送迎車でまた港の近くの公民館まで送って頂く。
今回は、そのまま松崎に帰るのではなく、港の露天風呂で汗を流す。
この露天風呂、昔夏の海水浴に来た時には、よく入っていたのだが
棚田で来て入るのは始めてである。松崎に泊まるようになり、その
宿が温泉では無いので、温泉気分を味わいたいとの思いである。
綺麗な更衣室で水着に着替えて。露天風呂に入る。丁度良い湯加減、
ああ〜、心地良い湯である。

温泉をすっかりと堪能して、ここからバスで雲見へと向かう。
そこでお土産用の鰺の干物を買い、ビールを買って松崎行きのバス
が来る迄の1時間、浜辺の堤防に座って夕暮れを眺めながらビール
を飲む。今日は全く風が無い夕暮れ。波の音しかしない静かな一刻
を過ごす。極楽である。

さて、バスに乗りすっかりと暗くなった中を松崎に向かう。
スーパーで、刺身とサラダと地元の「はやまのはんぺん」を買って
宿に向かう。
シャワーを浴びて、夕食である。
今日の宿は、UKIともう一組スペインから来た三人組だけである。
ご挨拶をして1階の座敷で、ゲストハウスのオーナーと、スペイン
からの三人組の方と一緒に夕食の時間を過ごす。
お裾分けで、スパニッシュオムレツといかの炒めものと牛と大蒜の
グリルを頂く。絶妙の塩加減で大変美味しい料理でした。

そのスペインからの三人組、ひとりが片言の日本語を話せるので、
その方がスペイン語に通訳してくれるので、会話が弾む。
簡単な話は片言の英語で通じるで、そのうち個々勝手に話が弾む。
初めて会う海外の方とも、お話が出来るのが、このゲストハウスの
魅力でもある。

夕御飯 お裾分け

さて、明朝は船釣りである。

船釣りもなかなかの釣果で終え、後は帰るだけである。
とはいうもののちゅっと寄り道である。
南伊豆の周遊券なので、バス電車乗り放題と途中下車が可能である。
なのでバスで下田駅まで行き、始発で伊東駅まで一杯やり伊東駅で
途中下車、今回は土曜日に雲見で鰺の干物を買ったので、初夏の田
植えの時よりも早く伊東駅に到着する事が出来た。なので稲荷寿司
と無添加の塩辛を買う事が出来た。また、ここのお気に入りのラー
メン屋さんの開店まであと1時間あるので、駅前の居酒屋で、軽く
一杯。地魚の刺身を軽く頂き、時間を潰してラーメンを頂く。
ああ、至福の2日間であった。

さあまた来年、田植えにと伺いましょう。













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地の巻 ● 伊豆の棚田
海がきれいで、米と野菜と魚料理がおいしい伊豆の民宿に通ってもう20年。
その海と大地を守っていた棚田が荒廃していると聞いたのが2001年の夏。
交流を兼ねた「棚田オーナー制度」が発足しました。その棚田のご紹介です。