NO,002

■ 適当な返事


これはホラーである。

気を抜いていた時とか、面倒だったり眠たかったりした時についつい適当な返事をする事がある。
その時は何も問題が無いのだが、後々になって命取りになるような場面が必ずやってくる。


仕事での事。部下から「それは、UKIさんがそういったんですよ。」そんな事言ってないよ。と
頭をかすめるが、ここでそう言ったらおしまいなので訂正したり、言い訳したり、あやまったりする
事がある。時としてまた多くは後の祭りという事もある。
自分でも最近物忘れが多いなぁと思う。これはとても良くない事でありそのような場面に出くわすと
猛烈に反省するのだが、時としてその成り行きでは絶対そんな事は言わないだろうと思う事もある。
「こいつ、話作ってるんじゃなかろうか?」怪しさ120%という事もあるが、ぐっと堪える。


我が家でも同様であり、仕事よりも過酷である。
いつの間にか、我が家ではこんなルールが出来上がっている。

@ 帰宅時間が午後8時を1秒でも越える場合は、事前に分かっている事はカレンダーに記入する事。
もし、突発的な事がある場合にも事前に電話を入れる事。
来月の予定を記入する場合とっても面倒である。壁に掛かった今月のページを左手で持ち上げつつ、
右手で記入する。我が家のペンはスペースペンでは無いので水平で書くとインクが出ずらい。また
時としてそのペンも我が家の猫がおもちゃにしてどこかに持っていってしまうので書けない。
正月の釣りの予定を書く時はさらに過酷である。新年のカレンダーが年末には無い場合が多い。
書こうにも書けない。
電話もしかりである。そういう時に限って我が家の電話はお話中である。

A ペン習字と宅建免許と大きな家
マイボートが欲しいと思った事がある。折り畳みで場所も取らない。その為にはペン習字と船舶免許を
取る約束である。たしかにこのふたつは微かながら覚えているが、いつの間にか「大きな家」が追加
された。
これはまったく覚えが無く、UKIは密かに陰謀だと感じている。

B 大きな家に纏わる諸処のルール
魚を捌くのに、刺し身包丁があると便利である。が刺し身包丁を置く場所が無いとの理由で買う為に
は、その前に「大きな家」を買えという。ところが何時の間にか鯵出刃があるではないか?
ルールを決めた本人が一時期「サビキの女王」と自称してサビキに嵌ったいた時である。
現在、これも何時の間にか決まったルールで魚を捌くのはUKIである。
1mのシイラや5キロはあるカツオを鯵出刃で捌くはめになる。もちろん刺し身は両刃の牛刀である。

C 禁猟期間
これもいつの間にか決まったルール。年末から年始に掛けて「釣り禁止令」が発動される。理由は、
大掃除とおせちとたまには家族サービスをしろとの事である。ところが最近は我が家では大掃除もお
せちも作らない。また家族サービスについても相手が起きて来るのは午後3時である。
ちなみに禁猟期間の始めと終わりは毎年変動する。時としていつの間にかその期間に突入している。
理由はその期間は相手の気分で決定するからである。


ある時、適当な返事をしたおかげでそれが積み重なり何時の間にかこんなルールが決まってしまった。
これってホラーでしょう?









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 心に沁みるお言葉
古来より、日本には言霊(コトダマ・コダマ)信仰というのがあります。
発した言葉自体が生命を持って何かを為すという考えです。
UKIの心に沁みたありがたいお言葉をお伝えします。