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NO,005 |
■ スイムフィッシング
■ またまたしつこいようですが、今回も小笠原でのお話し、小笠原四部作。
これで当分、小笠原のお話は止めね。
■ この頃は、まだUKIは釣りに夢中ではありませんでした。
これは全て目のあたりにしたお話しではありますが、もし釣りに夢中になっていたら、今の
UKIはありません。
■ 世界広しと言えども、ここでしか無い豪快な釣りがある。
夜、母島の港に行くと防波堤の内側に電信柱のような釣り竿がずらりと並ぶ。
まずは、短い竿で餌を付けず釣り針だけの仕掛けを海に流す。と、すぐに魚が釣れる。
本当だよ、ここでは。
で、その魚を大きな釣り針に掛けてワイヤーでぐるぐる巻きにした上で電信柱のような釣り
竿で港中にドボンと落す。しばらくするとその電信柱がいきなり海に引っ張られる。竿には
太いロープが結んであり、船の係留に巻きつけている。
で、そのロープを二人かかりで引っ張るんである。竿の先には何が付いているか?鮫である。
■ 昼間、泳ぐ時には足に太い釣り糸を結び、その先に釣り針と餌の魚を付ける。で泳ぐ。
その時、絶対に必要なのはナイフ。何故かというと、泳いでいると足が引っ張られる。魚が
釣れるんである。何が釣れるかというとシマアジ、シマアジ!だよ。シマアジ。本当である。
時として、足を引っ張られるだけでは無く、体ごといきなり海中に引っ張られる事がある。
その時はナイフを使う。ナイフで釣り糸を切るんである。そうしないと自分が魚の餌になる。
この時釣れているのは、鮫。これを称して島では「スイムフィッシング」と言う。
もっともどちらが釣れたんだかわからないけど・・・・これ本当の話だよ。
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