富士山
収穫
料理

NO,002

■ 剣崎沖のアマダイ

2003年3月9日(日)久里浜8時出船、午後2時半沖上がり

去年の秋頃からアマダイを釣りに行きたいという衝動が沸き上がっては消え、消えてはまた
沸き上がりを繰り返すというふうに断続的に続いていた。
この魚、釣り味もなかなかだし美味いのだが何故か私の廻りには好みとしない人が多い。
よって仕立てを計画しようと何回も調整するのだが、人数が集まらず結果乗合となる場合が多い。
今回もシーズンも残りあとわずかとなり、半ば衝動的にアマダイ釣りに繰り出したのである。

場所は久里浜、駅からは歩いて行ける距離である。電車で行こうか車で行こうか前日まで悩
んだが結局車で行く事にする。環境を考えたら電車で行くのが良いのだが以前電車で帰る際に
途中から乗ってきた女子高校生が「この電車魚臭い」と言っていたのを思い出したのと、便利な
首都高速が出来たのを理由に自動車とする。
(後で考えたら今日は日曜日で学校は休みであった。)てな訳で、午前7時に久里浜着である。

すでにオオドモは先客有り。今日は風強く波高しの天気予報なので以前懲りたミヨシは避けて
右舷中に陣取る。8時出船、右舷3名左舷4名の大名釣りである。
目指すは剣崎沖、雪を纏った富士山を眺めつつ投入開始である。底は85m、80号オモリがゆっ
くりと沈んでいく。久し振りのマダイ竿胴調子撓り具合がとてもセクシーな竿である。もっとも魚が
係った場合に限られるが・・・またリールは棚センサー付き両軸である。
年に一回必ず電池が無いと自己主張するうるさいリールではある。ちなみにUKIは心情として、
電動リールは使用しない。お金が無くて買えないのでは無い。一対一で魚と対峙したいので使わ
ないのである。時として負け惜しみと言われるがそんな事は無い。
また「上げて」の声に電動と比較して時間が係り他の釣り人に迷惑だという人もいるが、100m
までなら電動には負けないのである。ただし手にまめが出来て潰れる事もしばしであるが。

で、着底したオモリを確認して糸フケ取って棚セット、数回杓って竿先を目線まで上げアタリが
無ければひと捲きしながら竿水面まで降ろしてまたゆっくり目線まで上げてを3回繰り返す。
と、あれっと思ったら右舷とおまつり。気を取り直して再度投入。アタリが無いので挙げると仕掛け
が絡まっている。
欲をかいてマダイ6m仕掛けを使用していた事に反省して3mに変更、再再度投入。
誘い、巻き、誘いを繰り返す事数回、底から6m上げてきたところで何やら竿が撓る。一年ぶりの
快感である。慎重に捲き上げると30cmはあろうかという鯖である。そういえば昨年秋鯖釣れな
かったなぁと思いつつ脳裏は締め鯖を食べている自分の姿が浮ぶ。
剣崎沖の鯖といえば「松輪の鯖」である。早々沖締めする。
でまたも鯖である。これまた大きくまるまる太っている。米酢あったかなぁ?

ポイントを変えて投入すると今度は真鯵である。これも昨年秋、大黒で釣れなかったと思いつつ
慎重にあげる。でここではたと気が付く。今日はアマダイ釣りである。釣り方変更である。
底から2mをじっくりと探る。底着けて・糸フケ取って・小さくしゃくって目線まで・ひと巻きしつつ
竿先を落して・また目線まで数秒待ってを繰り返す。
と、ヅンっというアタリ、リールを捲く。途中でも引いてる引いてる。オモリと一緒に赤い魚がプカリ
と浮かぶ。念願のアマダイである。おまけに船中初である。続けてあがったのは大きなホウボウ。

そのうちアタリは遠退き、ポイントを変える。トイレに行ったついでに廻りの方を見ると鯖餌である。
鬼カサゴ・ホウボウ・ムシガレイをあげている。沖アミでは鬼カサゴ・ムシガレイは無理である。
もっともさばくのに面倒なのでUKIはあまり興味は無いが・・・・

で、結局その後はアマダイの顔を見ずにトラギスとヒメばかりであった。トラギスは決まって2本針の
下針のみに食いつき、ヒメは2本針の上しか食わない。棚の問題だろうか?
今度は3本針にしようか。
ちなみに船中アマダイは0〜3匹であった。通年では2月で終わるアマダイだが、今年は良型が、
あがっているので3月半ばまではアマダイ船出るそうである。

 釣果
アマダイ1・ホウボウ1・鯖2・真鯵1・他トラギス・ヒメ(リリース)
若芽(船宿からのお土産)

 今日の料理
アマダイ桜葉蒸し
ホウボウ・真鯵の刺し身
しめ鯖
沖締めしてその晩に食したがまだ若かった。翌日に食べたほうが味が出たかも?






前のお話へ 次のお話へ



海の写真クリックして地の巻メニューへ ● 沖釣り紀行
最初はソルトウォータールアーから始めた海釣りだが、1年間かかって釣れた魚が
ルアーよりちいさかった。それを期に沖釣りを始めるようになる。沖釣りなら
仕立てでと思っているが気まぐれな友人達が多くかなかなかその機会は少ない。