酒のあて
ひらめとマトウダイ

NO,004

■ ひらめ

2003年11月15日(土)鹿嶋6時出船、13時半沖上がり

久しぶりのひらめである。
場所は鹿嶋沖、横浜の我が家から早朝目指して家を出るには午前2時出発となる。
これでひらめ釣って首都高速の渋滞に巻き込まれての帰宅となると徹夜+重労働
となり、大変である。ではどうするか?前日に泊まるんである。

■ 以前、車を持たない友人からバスで夜、鹿嶋に着いて船宿の方に迎えに来て、
頂き船宿に泊まって釣りをすると聞き、その友人と車で行き泊まった事があった。
離れの一軒家の10畳ほどの部屋が仮眠室である。が、その仮眠室は大変綺麗で
コタツと布団がある。そこで料理を持ち込んで明日の釣果を話しながら酒を酌み
交わすと大変ゆったりした時間が過ごせる。この仮眠の料金がなんと500円!

で、今回は車を持ってる別の友人とのひらめ行きである。
週末、首都高速の事故渋滞のおかげで午後9時過ぎに到着。
遅くなった事を船宿のご主人に詫び、ささやかな酒宴である。
今日の為に作っておいた料理は、鶏の酒煎り・煮玉子・里芋煮・大根の芥子和え
叩き牛蒡・手抜きパスタ。酒はもちろん「米を作って酒を造る」の日本酒である。

地震と釣果は関係するか?
午前3時40分過ぎ、北茨城沖を震源地とした地震発生。深さ50Km M5.5
震度3である。2週間前にも地震があったそうである。果たして釣果と関係が、
あるのか?
で、船は沖に出て鰯を付けて釣り開始である。
すこしうねりはあるものの、無風・凪。天候は曇りだが暖かい。今年は暖冬か?
餌を流すも、いつもガクガクの・・・が無い。3時間経過。魚信無し。
他の船もあまりひらめは上がっていないようである。
船長に聞くと「船長が地震のせいにしたら言い訳だぁ」との事。

午前10時を過ぎ、潮が動き始めた。モゾモゾと魚信号、すこし粘って竿を上げる
とズンっとした引き、ひらめでは無い。掛かったのはマトウダイである。
その後、オオトモの友人に40cmを超えるアイナメ、私にまたマトウダイ。
なかなかひらめは掛からない。

あと2時間で沖上がりとなった時である。
今まで、根掛かりを恐れて仕掛けを浮かせていたのをオモリを底に這わせ流れに
道糸を出していく釣り方に変えた時である。何やらガツガツとした魚信、待ちに待って
竿が撓った瞬間に竿を大きく上げて合わせる。
何やら乗ったようである。
さかんに首を振る。アイナメかぁとリールを巻いていると上がったのは、白と黒の平べっ
たい魚、ひらめである。
おおぁ〜と思った瞬間、たも網を出してくれた船長のひと言「ちいせ〜」
どっと力が抜ける。ちいさくともひらめである。今日はこの一瞬の為に来たのである。
その後潮も澄み、何度か魚信があるが、わかってはいるものの粘った末に合わせ
るが、どうやら早合わせのようですっぽ抜ける事2回。その度毎に足から頭の先に
口惜しさが掛け抜ける。

あまりに魚信の無さと本命1匹だけの結果に船長「やっぱ、地震かなぁ」とボソと、
ひとり呟いてました。

■ 毎回思うがひらめは釣れるまでの駆け引きの間、頭の中が真っ白になれる。
これがあるから忘れた頃、また行きたいと思うのである。

本日の釣果
ひらめ1匹・マトウダイ2匹







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最初はソルトウォータールアーから始めた海釣りだが、1年間かかって釣れた魚が
ルアーよりちいさかった。それを期に沖釣りを始めるようになる。沖釣りなら
仕立てでと思っているが気まぐれな友人達が多くかなかなかその機会は少ない。