鯵
干物

NO,003

■ 神のお裾分け 腰越真鯛

2005年 5月7日 午前6時出船・午後1時沖あがり

岸壁湯沸かし隊」のメンバーかんこさんは、今シーズン沖釣りで神が憑いたかのように
釣れまくっているらしい。
こんな噂を聞いたら、ぜひ一緒に釣りに行き、教えを乞い技を盗まなくてはと思うのは釣師
の心情であろう。という訳で神のお裾分けを頂きにかんこさんと乗り合い真鯛釣りに出掛け
る事となった。

場所は、腰越。
ここのところ、アクセスルートの開拓に勤しんでいるUKIは、鎌倉山越えルートで行って
みる事とする。環状2号を行き、途中で鎌倉街道に抜けるコースを取る。
初めて来た道だが、看板が整い大変分かり易いルート。最後鎌倉の海を直前にして山道に入
る失態を犯しつつも(自分でも信じられない間違い)1時間で到着。

今日は、あいにくの雨。
5月にしては寒い朝、身軽な格好で釣りに望みたいと思っていたのだがこればかり
は仕方が無い。受付を済ませ場所取りをしてかんこさんを待つ。今日は左弦ミヨシ。
以前、久里浜から秋鯛の季節に乗り合いに乗った事がある。その時は、何故か左弦ばかりが
釣れていた。だから左舷である。尤も、両トモも右弦ミヨシもすでに先客が場所取っていた
ので必然的にここになる。
真鯛釣りは、一般的にトモが有利と言われている。だからトモから埋まっていくのでしょう。
しかしミヨシは、広々と釣りが出来る。オマツリも自分次第の心掛けである。

かんこさんを待っている間、同船の他のお客さんと挨拶しながらお話をする。
昨日この船の釣果は、頭で真鯛16匹。船中総計で68枚だそうである。
かなり気合が入ったところでかんこさん登場である。
やはり神が憑いているか、かんこさん仕度が大変早い。釣り慣れていらっしゃる。
船は予定通り、午前6時出船。5分程走って江ノ島沖到着。釣り開始である。

で、かんこさんに本日の作法についてお教えを頂く。
ここの釣りの仕掛けはウィリーだそうである。ここのところウィリーやっていない。釣り方
をかんこさんに教えて頂く。落として仕掛け分巻いて小さく振ってひと巻き、上に誘ってま
た落す。これを静かに繰り返す。狙いの棚は上下5mくらいらしい。
コツがまだ飲み込めないUKIは、半信半疑で竿を振る。


と、見ると早くもかんこさん、鯵釣ってます。
ちょい投げで、カワハギ入れ喰いのAliceさんといい、こちらも、鯵入れ喰いのかんこ
さんといい「岸壁・・」の女性達は、釣りセンスバツグンである。
かんこさんの親切なご指導の元、20回くらい練習で空振りのUKIにも待望の魚信が来ま
した、鯵。どうやら、振って巻いて上げて落としてところに喰ってくる
ようである。たも網が二人にひとつずつ配られて、これで口の弱い鯵をすくうのだ
ろうが、釣りに夢中のUKIは、たも網使わずに3回に一回はバラしながらも鯵の
引きを楽しむ。ちょっと神のお裾分けを頂いたようである。

そこそこ釣れたてきたので、用意したライトタックルに仕掛けを付け換える。
毎度お馴染みの「無量庵爆釣」最近万能竿となりつつあるこの竿でトライである。
これは、やはり「岸壁・・・」のメンバーK爺さんに作って頂いたもの。カワハギ
や鰈など何でも有りである。また、この竿の方が専用竿より良く釣れるんである。
「岸壁・・・」の素晴らしいメンバーには感謝である。日頃の行いの良いUKIは
素晴らしい方々に囲まれている。

ところで、「無量庵爆釣」鯵に限って言えば、あんまり調子良くありません。
この竿に変えたとたん、魚信は無くなる。中だるみである。
どうやらこの竿、錘を着底してこずいたり、フカセ釣りのように底を流したりする
のに向いているようである。

周りもあまり釣れていないようなので、竿を替え、真鯛仕掛けに切り替える。
ハリス4mと6m、クッションゴムが1.5m。この組み合わせで仕掛けを落す。
底から一旦ハリス分上げて、針が流れた頃を見計らって底から5mをキープ。
ゆっくり竿上げてハリが自然に流れる事をイメージしてゆっくりと竿を下ろす。
これを繰り返す。
何やら、モゾモゾと餌を食べているような気配。竿を上げると魚が掛かっているの
だか、掛かっていないのだかの微妙な感覚。巻き上げると待望の真鯛である。
しかし、大きさ20センチ。これはリリース。

魚が掛かっている時は時間の経過が、あっという間である。
魚が掛かっていない時も時間はゆっくりと過ぎず、沖あがりまで、あと何時間しか
無い。あと何分と時間に追われあっという間に過ぎ去ってしまう。
と、気が着くとみんな仕掛けを上げている。あっという間に沖上がりである。
ちなみに、かんこさんは鯵20匹釣り揚げていました。
また、今日は昨日程真鯛は釣れないものの、右弦は結構な数釣っていたようです。


久しぶりで良い鯵が釣れたので、干物を作ることにする。
季節は、清清しい皐月の空、昼から快晴、干物日和である。夕方の短い時間を利用
して、たて塩40分、西日に干す事2時間、一応干物完成である。

釣果:
鯵14匹・カタクチ鰯4匹・真鯛1匹(これはリリース)








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最初はソルトウォータールアーから始めた海釣りだが、1年間かかって釣れた魚が
ルアーよりちいさかった。それを期に沖釣りを始めるようになる。沖釣りなら
仕立てでと思っているが気まぐれな友人達が多くかなかなかその機会は少ない。