竿とリール

NO,008

■ 湾口のアマダイ 2010 秋

11月24日(水) 午前8時半出船 午後2時半沖あがり

またまた、アマダイの季節がやってきた。
本来のアマダイの季節、つまり釣り船が営業している期間は、夏の終わりから
なのだが、自分自身は勝手に11月がアマダイの季節と決めている。
何故?
それは、他の季節は他の魚釣り例えば、鯵や真鯛やカワハギのオンシーズンを
迎え、そちらが下火になる頃でも11月の季節でもまだ、アマダイ釣りはオン
シーズンだからである。さらにこの釣り、どちらかというと「動」の釣りでは
「静」の釣りのイメージがある。晩秋の中、心静かに竿先を見つめるというの
もなかなか風情がある。で、心は久里浜に向かうんである。

最近、駅のホームにエレベータが増え、大変便利になりました。
しかし、我が路線だけが遅れていて未だに無い。釣りの行きはそんなに問題は
ないが帰りの氷と海水と時として多めの釣れた魚が入っている時など、かなり
しんどい思いをする。釣果が伸びずにクーラーボックスが軽い時には、帰りの
階段を下りる際に思わず良かった〜とほっとする。
これでは、何の為に釣りに行くんだか?と思ってしまう。
しかし、我が路線にも光明が差してきた。つまり、エレベータ工事が始まった
んである。来年だか再来年だかに完成するとの事で、朝夜の通勤時間帯で見る
限りと工事してるんだかいないんだかよく判らないくらいの、のんびりとした
工事期間だが、そのうち確実に間違いなく完成するはずである。
これも、クリスマスや正月が来るのを指折り数えて待つような、妙な期待感を
感じさせてくれる。本当に楽しみである。

で、肝心の釣りだがここのところ休日出勤が続いたので、勤労感謝の日の次
の平日に休暇を取る。理由は大潮だという事、勤労感謝の日は釣人が多いはず
だという事、もうひとつは一番最初に挙げたここのところ休日出勤が続いたの
で、休んでもいいだろうという理由である。
で、平日の釣り、通勤電車で逆方向に向かう人を尻目に何だか悪いような申し
訳無いようなでも少し嬉しいようなこそっば痒いような妙な感覚である。
で、無事京急久里浜に到着。

船宿に行くとアマダイ釣りの釣人はまだひとり。
と、いう事はトモに入れるんである。
実は今日は、竿・リール・竿留めを2セット持って来たんである。
通常竿とリールは、折れたり動かなくなったりを心配して2セット持参するの
だが、竿留めまで2セット持参する事は無い。重いからね。
でも、今回2セット持参したのは、平日なのでひょっとしたら釣人が少なくて
2本竿を出せるかもしれないと思ったからである。この予想は的中する。
その後、2名の釣人が入り船中4名の大名釣りである。で、竿2本出す。

さて船は大潮で橋がくぐれ無いので、潮が引く時間を待って通常より30遅く
出船する。到着した場所は、城ヶ島と房総半島を結ぶ線より若干湾奥側、三浦
半島寄りの水深80m。いよいよ釣り開始である。

最初は、根魚用に秋刀魚の塩漬けの切り身を付けて仕掛けを下ろす。
上から50mくらい下ろしたところで糸がふける。あっりゃりゃ〜嫌な予感。
上がって来たのは鯖である。
一応、松輪の沖だから松輪の鯖となるんだろうが、今年は水温も高いので鯖も
丸々と太ってはいなくスマートな体型をしている。周りの釣人も同様である。
ここで、ちょっと様子を見て、すこし経ってから海老餌を付けて下ろす。
今度は底まで順調に下りて着底する。1m巻いて誘って誘って糸を張り待つ。
小さな魚信、上げてくるとトラギス。定番の魚である。
もう1本の竿には、秋刀魚の塩漬けの切り身を付けて下ろすて置き竿にする。
数分して上げると仕掛けが切られている。何の魚でしょう?河豚????

しかし釣れてくるのはトラギスばかり。一回引きが良いが明らかにアマダイの
引きではない魚信に上がってきたのはギンガメ鯵、いわゆるシマアジの親戚、
後は鯖である。周りも鮫やソウダ鰹やいろいろと釣れている。よく見るとアマ
ダイも釣れている。が、我が仕掛けにはアマダイは来ない。


時は過ぎ、朝は風があったが昼には風も止み穏やかとなった午後2時半。
本日の釣りは終了、昨年に続けてアマダイ釣れずでした。

本日の釣果:ギンガメ鯵1匹・トラギス23匹














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最初はソルトウォータールアーから始めた海釣りだが、1年間かかって釣れた魚が
ルアーよりちいさかった。それを期に沖釣りを始めるようになる。沖釣りなら
仕立てでと思っているが気まぐれな友人達が多くかなかなかその機会は少ない。