磯貝


NO,001

■ 磯貝採り

今回も「潜らない素潜り」です。尤も立ち泳ぎしている方はいましたが・・・

伊豆の棚田の海には磯場がある。
綺麗な水で育ったアマモや天草やヒジキなどの海草が生え、魚が育つ磯場である。
そこには当然、磯の貝も育っている。
地元の人しか入れないその磯場に、今回はお手伝いで一緒に入る事となった。

磯貝を拾う 磯場

春の大潮、今日は春で一番潮が引く大潮の日である。
引いた潮の浪うち際の石をひっくり返すと、磯貝いわゆる磯物が顔を出す。
海胆の子供やヤドカリもいる。あわてて磯蟹も逃げ出す。
今日の狙いはシッタカ。円錐形の巻貝、味噌汁のダシには最高。
その身もほじくり出して食べると磯の香りを満喫出来る。

地元の方は胸まで海に浸かりながら、貝を探している。
大潮に誘われてご近所で声を掛け合い、昼までの潮の引いている時間帯、地磯で
精を出す。男は船で漁を女は磯で貝を、ひょっとしたら縄文時代からずっと続く
習慣なのかもしれない。










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エアクッションのフロートに乗って波間に浮かびながら昼寝をするのが、
最高に幸せの時である。同様にシュノーケルとフィンを着けてジャックナイフで
潜り、水中のうねりに身を任せる事で心は、開放される。