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NO,006 |
■ 西伊豆のカワハギ
ここ数年、夏の年中行事として西伊豆に海水浴に行った際には、朝食前に早起きをして沖の
定置網まで手漕ぎボートで行きカワハギ釣りをしている。海でたっぷりと泳ぎ普段食べた事の
ないような午後6時というかなり早い時間、民宿での美味しい海の幸を堪能する夕食にめぐり
あい、結果午後10時には就寝、午前4時半起床となってしまう。
夏至を過ぎたとはいえ、午前4時過ぎには東の空が明るくなってくる。コソコソと他の宿泊客を
起こさないように静かに竿と餌を持って出掛けるのである。
浜には、前日ボート屋さんにお願いしておいたオール付きボートが一艘置いてある。
これに乗って出撃である。
ボートを漕いで約20分、定置網に到着する。既に定置網ではその日に引き上げる漁の船が、
今日の収穫を揚げている最中である。大物が入っているのかバシャバシャ音がする。
定置網の漁師さんに挨拶してアンカーを降ろす。
定置網の外側入り組んだ湾の外、遠く富士山が望める。
手前に岬、そのむこうに小島、そして富士山。銭湯の絵のようである。
ここのカワハギは、かつてはまったくスレテいなかった。置き竿にも入れ食いであった。が、
近年はかなり賢くなってきた。餌はあえてあさりを使用せずにオキアミで行く。このほうが賢く
なったカワハギとこちらの間抜け加減の駆け引きにさらに拍車が係る。
竿を落として着底、20秒が勝負である。オモリの先に目があるような、研ぎ澄ませた感覚を
持って竿を持つが、大抵はカワハギに遊ばれる。見事に齧り取られたハリだけの仕掛けを上
げては悪態をつき餌を付けて落とす事6回目、「むっ・・」と合わせた竿がしなってグングンと、
水面に突き刺さる。待望のカワハギである。
午前4時半起床、コソコソと準備して午前5時30分投入朝食に間に合うよう午前7時沖上がり
正味1時間半の勝負である。普段朝食を食べないUKIにとって格好の運動である。この日は、
中型のカワハギ2匹となった。
翌日再度沖に向かうが、この日は同じ中型カワハギ1匹。ここのカワハギは一段と賢くなって
いる。釣り上げる途中でハリスのチモトを切って逃げていった魚は何だったのだろう?根係り
かと思うような重い引きであった。ここのところ、そういうのは全て真鯛という事にしているが・・
釣果:(釣行時間正味1時間半x2)
8月10日 カワハギ 2匹
8月11日 カワハギ 1匹
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