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NO,006 |
■ 真鯖入喰い
2003年 6月
今年も早い台風が通り過ぎた直後の週末、いつもの逗子湾に繰り出す。
この時期、駐車場を確保するのは大変である。午前6時前には現地に到着していないと間に
合わないのだが、本日は何故かガラガラである。どうやら台風の直後、底荒れしていると踏ん
で諦めた人が多いらしい。風も無く穏やかな海なのだがとっても不安である。
今日は、脇目もふらずにまっすぐに沖に向かって漕ぎ出す。そろそろ青物の回遊ってくる季節
である。例のごとく手漕ぎボートを漕ぐ事およそ30分沖のポイントに到着する。
竿を出していると何やら海面にさざ波が立ちこちらに向かってくる。カタクチイワシの群れである。
先程はとっても不安であったが、突然期待が沸いてくる。支度をする手も忙しくなる。
仕掛けを落とすと竿先が小刻みに震える。これはカタクチイワシ。やがて突然竿が大きく撓る。
ドラグを滑らせながら上がってきたのは40cm近い立派な真鯖である。
この季節、いつもならこんなサイズの真鯖は望めないのだが、これも台風の影響かまたはカタ
クチイワシの群れを追って回遊して来たのかまたは、その両方の影響か?兎も角台風の影響を
心配して今日の釣行を断念した方には申し訳ないが大変得して気分である。
コマセの入った籠とサビキを海底まで落とし、リールを4回巻き待つ事しばし竿先を見ると、
もぞもぞ・・としたらいきなり竿先が水面に突っ込む。これこそ青物釣りの醍醐味である。
竿落とせば必ず真鯖がかかり、針からはずし血抜きして生き締めしクーラーボックスに入れる。
こんな動作が延々と続く。気が付くとクーラーボックスは一杯である。
時計を見るとまだ午前8時半である。我が家の冷凍庫の大きさとあまり沢山釣ると次回の釣行の
機会を逸する可能性がある為、クーラーボックスの大きさは30リットルと決めているのだがこんな
時間にクーラーボックス満杯になったのは初めてである。
アンカーを上げ、また30分かけて戻ると午前9時。これからボートを借りて沖に漕ぎ出そうと
準備している人が海岸にいるくらいである。クーラーボックスの蓋を開けて中身を見せると、
そうそうに手漕ぎボートに乗り込み、その漕ぐ手も目覚ましく沖を目指して行きました。
● 本日の釣果
真鯖22匹
● 今回の教訓
我が信念を貫き通せば時として良い事もある。
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