釣果

NO,005

9月 逗子沖


9月11日(土)午前7時〜午後1時

今年は夏の台風の当たり年、その影響によるうねりや雨でボートでの釣りが
出来ない。おかげで、2週続けて週末の手漕ぎボートでの釣りの予定が中止
となる。で、3回目の週末ようやく沖に漕ぎ出す事が出来た。
この季節、青物の最盛期。特に今年は活性が高く7月末にはワカシも逗子湾
に入って来た事だし、期待が高まるんである。「イナダよ待っていてくれ」と、
ばかりに心は時速100Kmで高速道路を突っ走る。

午前5時半、明るくなった葉山のボート乗り場に着く。
準備も早々に事前の釣果情報入手である。ここ数日、鯖とソーダ鰹がかなり
の数釣れているらしい。イナダは今年はまだ早く、これからとの事。
昨年は、8月末にイナダラッシュがあった。それを期待してだけにちょっと
残念。しかし、いきなり群れがやってくる事もあるし、ここの鯖は締め鯖にする
とかなり美味しいのでこれも楽しみである。

沖に漕ぎ出す。今日は薄曇りだが空気は澄んでいる。
山立ても分かりやすい。ポイントに一番に到着、仕掛けを降ろす。
定番のサビキとビシの二本立て、これもいつもの投げ竿撓り具合が堪らない。
コマセ籠にコマセを入れて何回目かの投入、竿先が撓る。
さて、鯵か鯖か?それにしても撓り具合が軽い。何だろうと仕掛けを上げて
くると周りに茶色い背中と黄色い尻尾の魚が纏わりついてくる。
とっても嫌な予感、フグである。

仕掛けを見ると鰯の頭だけ針にかかっている。そこから下はスッパリと喰い
切られている。あ〜、朝から嫌なもの見てしまった。
大抵フグがいると鯵やイナダは寄ってこない。最もイナダが寄って来ると、
フグは逃げていくのかもしれないが、今、ここには紛れも無くフグがいる。
今しがたアンカーを投入した事だし、移動したってまたフグはいるだろう。
そのうち飽きてどこかに行ってくれる事を期待して、コマセ籠の出し口を絞
りパラパラ出るように調整して再度投入する。ちなみにこれが効果があるか
どうかは不明であるが・・・
と、今度も同じ魚信。フグに喰われない様に素早く仕掛けを上げる。
上がってきたのは、トウゴロウ鰯である。
これでボウズは無いなと安心してまた仕掛けを投入して待つ事暫し、今度は
心地よい竿の撓り、鯖である。
これから、入れれば必ず竿が撓る状態、いわゆる入れ喰いが始まる。

今回の鯖、小さいです。が、大変元気である。
4回投入すると仕掛けはグチャグチャ、おまけにフグがサビキを切っていく。
今日は何もかも予定通り順調だったのだが、ここで失敗に気が付く。
手漕ぎボートで沖に出て忘れ物をした事に気が付く時が、得てして多い。
飲み物を忘れたり、煙草を忘れたりする。ある時は漕ぎ出したらボート屋の
おばさんが何やら大声で叫んでいる。ここでさっき買ったばかりの餌を積み
忘れていたのでした。また、ある時には沖でリールを忘れた事に気が付いた
事もある。これはかなり悲惨である。
で、今回順調なはずだったのだが、今日も落とし穴。サビキが3セットしか
無い。うう〜んどうしよう?

今日はビシ一本で行く事とする。
2.5号のハリスもこの間買い足した事だし、針も錆びているものが混じって
はいるがお徳用100本セットがあるし、沖でビシ仕掛け作るのも楽しいし
フグに仕掛けを切られてもその度毎にここで仕掛けを作れば良いのである。
仕掛けのパーツは売る程ある。という訳でこれ一本、誘い釣りに変更する。
やはり、釣りは誘いが大切である。またビシ一本針だったら絡む心配も無い。
誘うと大きく竿は撓る。上がってきたのは30センチのまるまる太った鯖、
小さい鯖6匹に1匹くらいの割合で大きな鯖が掛かってくる。

誘い出しておよそ3時間、時々群れが途切れるが、確実にクーラーボックス
の中身は満杯へと近づいて行く。
と、ここで、またも竿は大きく撓っていく。
今回の引きはかなり強い。やり取りに時間を掛け天秤を掴み、ハリスを慎重
に引き上げる。魚の姿が見えた。薄ピンク色の魚体、カワハギである。
が、このカワハギ異様にデカイ!バラさないように慎重にタモ網ですくう。
体長29センチのカワハギである。

気分を良くしてさらに釣る。
が、またしてもフグである。投入すると2回に1回以上ハリスごと切られて
しまう。これは仕掛けを作れば良いのだが、今度は天秤下のクッションゴム
から切られる。まあ、これも予備はある。が、さらに天秤上の道糸から切ら
れる。まあ、これもサビキで使ったコマセ籠がある。

暫し、鯖を釣る。
ここで、大きな魚信。慎重に竿を巻く。なかなか上がってこない。魚は下へ
と頑張っているようである。ドラグを滑らせながら、もうすぐ天秤仕掛けが
上がったくる。これを掴もうと思った瞬間、いきなり横で魚が走り出す。
かなりの引きである。と思った瞬間、天秤仕掛けの錘が宙を舞う。
何があったのか?一瞬訳が分からなくなる。宙を舞った仕掛けを見ると天秤
が途中で切断されている。イナダかソーダか?逃した魚は大きい。
これでクッションゴムの手持ち全てが無くなる。

風も出てきたし、クラーボックスも満杯なので沖上がりとする。
帰りに、いつも駐車場に置いてあるボートの艤装を片付けている方とお話を
する。この方、疑似餌で鯖・ソーダ鰹・シイラ・アオリイカを釣っておられました。
ここは、大変魚影の濃い海である。



今日の釣果:
鯖30匹・カワハギ1匹・トウゴロウイワシ1匹

本日の教訓:
仕掛けの予備は多めに持参












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静かな海で一人ぼうっ〜と出来る。上腕と腹筋を鍛えるのに最適。
スポーツジムと比べこちらは時々魚のおまけが付くなど、海のボート釣りは
良い事づくしです。よく出掛ける逗子湾沖を中心にお伝えします。