景色
鯵
収穫

NO,007

秋の逗子 2004


10月24日午前7時〜正午

今年は台風の当たり年、週末になると台風がやって来て手漕ぎボートで
海に出る事がなかなか少ない。また、黒潮も大きく蛇行して房総半島に
ぶつかる勢いである。こんな影響か、例年やって来るイナダの顔を今年
はまったく拝んでいない。

この週末、久しぶりに天候も良さそうである。
今年最後の青物のチャンス、いざ沖に向かう。
漕ぎ始めるとボート屋さんの船外機船が近づいてくる。沖まで曳航して
くれるんだそうである。ここには何年も通っているがこんなサービスは
初めてである。ここはそんなサービスが一切無く、凪の時には沖からの
曳航も無いので30分以上オールを漕ぐ事で日頃弛みきったお腹の筋肉
を鍛える事が出来るのであるが、折角のサービスなので沖まで身を任せ
引っ張られる事にする。その間釣りの準備をする。

今日は空気が澄んでいる。
風も無いのに、遠くまでくっきりと見渡せる。江ノ島も近い。山立てを
する半島の稜線もくっきりと見える。
そんな風景をボケ〜と眺めていたら沖に到着。いつもの場所よりすこし
手前、ここからピンポイント目指してひと漕ぎする。

アンカーを下ろして釣り開始である。
最初はコマセが効いていないせいか、魚信号無し。
5回程下ろしては上げを繰り返すと軽い魚信号、鯖である。
ちなみに今回の仕掛けは、コマセとサビキ・コマセビシ針1本ヒトヒロ
それに気が向いたらカワハギ。カワハギ竿は「無量庵爆釣」1本である。

サビキの仕掛けには鯖が寄ってくる。そのうちコマセが効きすぎたのか
まとめて数匹掛かってくる。仕掛けがグシャグシャである。
ここで、コマセビシ一本とし、鯖ばっかりじゃ飽きるのでカワハギ竿を
出す。オキアミを付けて落すといきなり大きな魚信号、「無量庵爆釣」
折れそうである。何とかドラグを調整して上がってきたのが30センチ
近くある鯖、〆鯖にはもってこいのサイズである。

再び仕掛けを下ろすと魚信があり、ふわ〜と軽くなる。いよいよ本命か
ここで高速巻上げをするとグングン引いてくるのだが、引き無し。
竿を上げるとハリス切れ、とっても嫌〜な予感である。
再度、竿を下ろして小さな魚信を合わせてリールを巻き上げると小刻み
に抵抗をしている。これもとっても嫌〜な予感。
で、予感的中である。河豚。
底にはカワハギがいないで、河豚がいるらしい。

ここでコマセビシ1本に絞る。コマセサビキは待ちの釣りだが、コマセ
ビシは仕掛ける釣りである。底についたらすかざす巻き上げ、コマセを
蒔きながらビシを同調させる。
と、いつもと違う魚信と引き。上がってきたのは真鯵、逗子ではいつも
丸鯵ばっかりだったので久しぶりである。次はメッキ。シマアジの親戚
であり、これはなかなか美味しい。さらには縞鯛。これも石鯛の子供。
縞鯛は船縁でバラシ。ちょっと口惜しい。
誘うと色々な魚が来ます。が、コマセが効いてくると鯖が掛かり出す。
どうやら本日の海の中の様子は、コマセが効く→鯖が寄る→河豚も寄る
→鯖が沢山寄ってくる→河豚逃げる。コマセを切る→色々な魚が寄るが
それも居なくなる。そんな感じになっているらしい。

今日の釣果:
鯖40匹(小さいのはリリース)・鯵1匹・メッキ1匹・縞鯛1匹(これは船縁でバラシ)
河豚多数(全てリリース)

本日の教訓:
水温高いと魚類も変わる













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静かな海で一人ぼうっ〜と出来る。上腕と腹筋を鍛えるのに最適。
スポーツジムと比べこちらは時々魚のおまけが付くなど、海のボート釣りは
良い事づくしです。よく出掛ける逗子湾沖を中心にお伝えします。