かわはぎ
釣り船
岬

NO,001

棚田のかわはぎ釣り2010年初夏

5月15日 午後 4時出船 午後 6時沖あがり
5月16日 午前 5時出船 午前 7時沖あがり
5月16日 午前 9時出船 午前11時沖あがり
5月16日 午後 2時出船 午後 5時沖あがり
5月17日 午前 5時出船 午前 7時沖あがり

毎年、初夏と秋には棚田に田植えと稲刈りに来る。
その合間に、手漕ぎボートで入り江の沖まで行ってかわはぎを釣る事は、ここ何年
かの恒例行事となっている。
で、まあ、そこそこかわはぎが釣れるんである。
ここは、手漕ぎボートでかわはぎが釣れるめずらしいポイントなんである。

とはいうものの、以前では釣れたかわはぎを追ってくる十数匹のかわはぎが見える
考えられないような魚影の濃さは無くなっている。
数年前に定置網が取り除かれて、網に付着する貝がらが落ちるのに集まっていた
かわはぎの群れが居なくなり、さらには、今年は昨年の台風で壊れた防波堤の工事
の音でかわはぎを含めた殆んどの魚が寄りつかなくなったらしい。
釣りに出かける前に、地元の方から「いつもかわはぎがいるポイントで網出しても
ここのところは、あまり掛からないね」と言われると、さらに心配になってくる。

で、船を出す事一日目。
今年は天候に恵まれ、暑くもなく、寒くもなく、波も無く言う事無い天気である。
で、まずはかつて定置網の中心だったいつものポイント。
仕掛けを下ろすが、魚信無し。
ポイントを防波堤近くの浅場や、となりの集落のある入り江に近いポイントなどへ
移動するも同様に魚信無し。餌も取られず。夕刻へ。

で、翌朝。
今回は、思い切り沖に出る。
ひとつ先のダイビングで有名な集落の、入り江にある旅館が見え、岬の磯からも
100m以上沖に出たあたりで竿を下ろす。
ここは、いつでも釣人が入っている岬の磯からのコマセが効いていて、魚が集まる
かもという予測を基にここに決める。ここで釣れなきゃここのかわはぎも駄目かな
とも言える最後のポイントである。

ここで、1時間粘るがあまり変化無し。
と、竿先が曲がりあきらかにかわはぎの引き、しかしすぐにバレる。
仕掛けを上げるとエダスが切れている。
で、また1時間ほどすると魚信、途中まで魚は上がってくるがまたまたハズれる。
こちらは、喰いが浅いようである。
どうもかわはぎの魚影は薄く回遊しているようであるが、魚はいる事はわかった。

さて、一旦宿の朝食を食べる為に戻り出直す。
同じポイントに入る。少し沖では遊魚船が数隻まとまっている。
後で宿のご主人に聞いたらひらめ釣りの船らしい。ひらめかぁ〜。魚信があったら
こんなにワクワクする釣りはないよね〜。
で、わが釣りに気を戻して仕掛けを落す。
なかなか釣れません。時々餌は取られるが魚信は無い。
今回は駄目かぁ〜。

また、ここでお昼のおにぎりを貰う為、棚田まで上がっておにぎりを貰う。
上がってといっても送迎車に乗せてもらうので、楽チンである。
国道沿いに隣の集落を越えて、山を昇っていく。ここから棚田に向かう小さな路に
入るのだが、いきなり広い道に作り変えている。
この秋「棚田サミット」がこの地であるのに合わせ、道路整備をしているんだそう
である。いきなり立派な道が出来たんで驚きである。
で、おにぎりを頂くが、このまますぐに同じ送迎車でまた港まで乗せて貰うには、
ちょっと気が引けるので、ここは歩いて返る事とする。
急坂の車も入れない昔は、生活道路だった旧道を下る。
下りは下りで結構膝に来ます。
脇を見ると、舗装された自動車が通れる今の生活道路をシニアカーに乗ったお年寄
が歩く早さよりもちょっと早い速度で昇り下りしている。
急坂も一定にペースで昇れるシニアカーってけっこうパワーがある。侮りがたし。

で、釣りに戻る。
沖のポイントを目指す。
で、仕掛けを下ろす事小一時間、ようやく魚信が来る。
今度はバラすまじと気合を入れる。
で、上がってきたのが20センチを越えるかわはぎ、ここのかわはぎは型が良い。
魚いないかなぁ〜と思っていたが、やっぱり居ましたかわはぎ。
今年もかわはぎの顔が見れてよかった。

とはいうものの、魚信は続かず。本当に魚影は薄くなりました。
次がなかなか続きません。

我が「かわはぎ釣りシステム」は、右用リールと左用リールでの二本竿である。
竿支える腕が右・左と交互に使えるので、疲れて休憩を取らなくても良いんである。
で、竿も、特別に材料代だけで作って頂いた全体に撓る柔らかめの「無量庵爆釣」
と硬い「市販の高い竿」の二本であり、変化がある二本の竿でその場の釣りの状況
に合わせるようにしている。
ここまでのところ、バレたのも含め魚信があったのは、「無量庵爆釣」の竿である。
なぜか過去の結果からもここの釣りは、「無量庵爆釣」が合っている。
不思議だぁ〜。

またまた一時間が経過。と、ここで久しぶりの魚信。
上がってきたのは、先ほどと同じサイズのかわはぎ。グングンと引いて楽しませて
くれます。で夕刻となり沖上がり。

さあ、魚信は遠いがそれでも魚がいるポイントを探し出したので、最後の朝も釣り
に行こうと沖に出掛ける。
とりあえず、魚影は薄いが魚は釣れたしで釣りに行かず、朝早起きしなくとも良い
のだが、後で、ひょっとしてここで沖に出て、沢山かわはぎがいたらと思うと、
折角釣りの時間があるんだから、自らチャンスを逃す事はないだろうと、また沖に
向かう。
で、最後の朝船を出す。

今日は、平日だというのに岬の磯にはすでに人が入っている。のどかだねぁ〜。
で、仕掛けを落す。待つ事一時間。竿先が引っ張られる。
今回三匹目のかわはぎ。なんかやっとかわはぎ釣りのリズムが戻ってきたという
感じである。でもまあ一時間我慢しなければならないというのはちと辛いけど。
さあ次が続くかと思いきや、朝食の時間が迫り、餌も底を突き始める。
で、ここでまったく魚信が無いのに餌が取られる事態にとなる。
来ました来ましたここからがかわはぎ釣りの本領である。
仕掛けを落としてもまったく餌が喰われなければ、まるでプールで仕掛けを落とす
事と同じである。つまり、まったく釣りにはならない。
でも、いつも間にか餌が無いというのは、そこに餌を取る魚がいるという事である。
これは、雲泥の差である。
また、餌を啄ばんだら確実に魚信がある釣りも味気ない。
いつも間にか、餌が無いというのがとても口惜しいかわはぎ釣りの醍醐味である。
とはいうものの、すでに餌は底を突いている。
ああ、折角これからだというのに残念。
でも、この後を引く釣りって堪らないんである。

本日の釣果:
かわはぎ3匹

本日の教訓:
この後を引く釣りって堪らない
















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静かな海で一人ぼうっ〜と出来る。上腕と腹筋を鍛えるのに最適。
スポーツジムと比べこちらは時々魚のおまけが付くなど、海のボート釣りは
良い事づくしです。よく出掛ける逗子湾沖を中心にお伝えします。