|
NO,015 |
■ 森をつくる人びと
9月
著者 浜田 久美子
出版 コモンズ
臨床心理学を専攻し、クリニックのカウンセラーを勤めた著者が自ら鬱病の初期状態となった
時、環境変化による鬱病克服に選んだ森との関わり合いを綴った本である。
UKIやその仲間が援農草刈隊と称して畑の雑草刈りをする事とその動機は非常に似通って
いる。最も援農草刈隊の方は、畑の収穫物や温泉、美味い酒と山菜の天ぷらという見返りを
期待している点動機は不純であり、かなり適当ではあるが・・・
旧来の親友ではないが大人になってから知り合いとなり、時々会って宴会をしたりさり気ない
会話で飽きない、いわゆる気が合う友人というのがある。そんな仲間に共通しているのが何ら
かのトラウマをそれぞれが持っていて、さり気なく表現出来る事(自己消化した事)と何となく、
分かり合える事ではないかと最近感じている。
著者も森作りのサークルに参加する事で知り合いになった方々の森作りセミナーに参加する
動機が、各々過去のトラウマに関係していて、それを分かり合える事で自分が救われていく
過程を著わしている。
木や森には人の心を癒す力があるというが、UKIの場合好きな読書をしている時、時々自分が
森を散策しているような錯覚に陥る時がある。UKIにとって読書が心を癒す力を持っているの
だろうか誰か心理学に詳しい方がいたら教えて欲しいと常々思っているのだが・・・
この本の巻末には、森作りセミナーに参加してみたいと思っている方向けに10のサークルが
詳しく紹介されている。
ちなみに著者は、その後自分で森作りサークルを立上げてNPO法人とされたそうである。
|
|