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NO,001 |
■ 土壌微生物の基礎知識
1月
著者:西尾 道徳
出版:社団法人 農山漁業文化協会
これから農閑期に入り畑仕事も3月末までお休みである。
せっかくの正月だからすこし勉強しようという事で土作りの本を読む。
土壌微生物とは何かから始まり、その内容は大変豊富である。
● 無機質・光・有機物をエネルギーに変換する際に貯蔵するATP、そこからリン酸が分離
する事で熱エネルギーが発生しそれが堆肥の熟成の際の熱となっている事。
● 乳酸菌などの嫌気性菌・カビや放線菌などの好気性菌・酵母などの条件により両方の
特性を持つもの。またその菌により結果放出される無機質が異なり植物の肥料となる事。
● 根圏での微生物と植物の共生と有機物分解のしくみ。
● いや地(連作障害)で一旦作物の収穫が下がるものの10年経過後には大豆以外は収穫
が戻る事。
● 大型トラクターによる深度土壌の圧迫と不耕機栽培の利点。
● 自給率の低い日本での富栄養化と海外の耕作地の荒廃。
などなど手元に置いて何かの時にはすぐ目を通したい内容ばかりである。
一概に土作りといってもあらゆる種類の微生物とその繁殖の順序、有機物の与え方、その
時期など大変複雑に入り組んでいる。生産性を極端に上げるような肥料作りと施肥は後々、
障害が発生する。
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