NO,020

■ 旬のうまい魚を知る本 続 旬のうまい魚を知る本

8月

著者:野村 祐三
出版:東京書籍 株式会社

都会のどんな高級料亭でも味わえない新鮮な旬の魚を食べるには?
最も魚の美味しい旬に魚の捕れる港に出向いて土地に伝わる料理を食べる。そんな当たり
前の事を教えてくれるのがこの本である。著者は自称「魚系ライター」と名乗り、30年に渡っ
て全国の海岸線を巡り旬の魚を追いかけてきた。北は、北海道雄武漁港の毛蟹から南は、
鹿児島枕崎漁港の鰹まで全95種の海の幸が満載である。

今日、インターネットや観光化した地元の産直鮮魚センターなどでその土地ならではも旬の
魚が、手に入るようになったが、まだまだ日本には隠れた名品が沢山ある事を教えてくれる。
中には、UKIが毎年通っている小さな港のあまり教えたくない旬の魚も紹介されていたりする。
著者は、かなりしっかりと全国の海岸線を巡っている事がよく分かる。

流通には乗らないその土地で昔から食べられていた魚や、今後廃れてしまうかも知れない
伝統食の作り方などを丹念に取材採取している著者の仕事は、これからに日本に本当は残
しておきたい大切な財産といえるかもしれない。







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空の写真 今月の本(2003)
面白かった本などを紹介します。
2003年に読んだ本の中からの紹介です。