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NO,026 |
■ 上がれ!空き缶衛星
12月
著者:川島 レイ
出版:株式会社 新潮社
タイトルの面白い本が好きである。
で、読んでみたら面白かったのがこの本である。
たまたま参加したシンポジウムで面白い企画を見つけた。乗ってみようか?
と思ったところから話は始まる。
何億円もかけて人は宇宙に衛星を打ち上げる。でもそんなにお金をかけなくて
ならないのだろうか?約10万円で打ち上げる人工衛星がそこにはあった。
名づけて「空き缶衛星」世界標準規格を打ち上げようとがんばった東京大学と
東工大の先生と学生の物語が本書のお話である。
著者の語り口がおもしろい。ドキュメンタリーの手法で過去形を使いながらも
ここのところ高い視聴率を稼ぐ、中年オヤジの涙を誘う未曾有のドキュメンタ
リーTV番組の語り口をも意識した随所にエピソードまたは細かい擽りが随所
の見られる大変読みやすい本でもある。
ちなみに、UKIも仕事でも使うワンチップマイコンPICKがここでも活躍
している事に大変親しみが持てる。秋葉原で、たかだが700円で売っている
このパーツが無ければ、このサイズで人工衛星が出来なかった。
人の繋がりとチャンスとノウハウと熱意が実を結ぶとこんな事も可能だという
元気の出る本である。今度はみんなで作りますか?
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