NO,008

森の人 四手井 綱英の90年

3月

著者:森 まゆみ
出版:株式会社 晶文社

森の偉人の本である。生涯と森に関する事柄をインタビューした内容を基にまとめている。
無量庵サイトで、リンク頂いている里山や森林保全を目的としたグループサイトの方々に、
影響を与えた人々の中の一人に四手井氏はいると思われる。

森林の在り方、保全方法さらには明日を担う子供達への教育とはどうあるべきかを語って
いる。今の日本の環境保全、表面だけの知識・流行に流されている風潮について、痛快に
指摘している。上からの偉そうな指摘では無い、時には、爆笑を誘う尤もなその指摘には
この方の人間性と年輪を感じてしまう。
日本の森を知るには、大変取付き安い、また専門性の高い本である。

ところで、本書後半に奥様 四手井淑子さんの手記がある。UKIは読んだ事がないのだが、
この方、きのこを題材にしつつどえらい本を書いている文筆家でもあるそうです。
この手記だけでもこの本を読む価値はありますぞ。











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2004年に読んだ本の中からの紹介です。