NO,009

日本の朝ごはん

3月

著者:向笠 千恵子
出版:株式会社 新潮社

名著である。
1994年出版という事は今から10年前、ちょうどバブルが弾けて高度成長からの方向
転換を迫られていた時期である。価値観の転換という意味で飽食から本来の食を見直そう
という意図があったのかさだかではないが、読後そんな事を考えてしまった。

能登の呉汁・沖縄のゆし豆腐・和歌山の茶粥・穂高でキャンプのポトフ・静岡の茶と根菜
北海道の牛乳豆腐・茨城のしらすご飯・東京の牛乳と焼き芋とゆで卵・神戸の白粥・・・
14編からなる日本の朝ごはんを紹介している。

本書で語られる日本の朝ごはんは、けっして典型的な日本の朝ごはんではない。
しかし、多くの日本人が朝ごはんを食べない今の日本を考えると朝ごはんの大切さをしみ
じみと感じてしまう本である。
余談だが、UKIは朝は殆んど抜きである。何故か?朝ごはんを食べたばかりで満員電車
に乗ると気持ちが悪くなる。その為には目覚め後1時間・食後1時間は間を置きたい。
となると朝は毎日4時に起きなくてはならない。その為には夜9時には就寝である。
これは無理である。













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面白かった本などを紹介します。
2004年に読んだ本の中からの紹介です。