NO,014

■ かがやく日本語の悪態

6月

著者:川崎 洋
出版:株式会社 草思社

文句無く好きだねぇ、こういう内容の本。
日頃、やれ放送禁止用語だとか人の言動をとやかく言う方が多いが、別に放送してる訳では
無いのだから、いいじゃないのと思う。
確かに、人を傷つける言葉は良くないし、ましてや弱者に対してのいわゆる差別語はその場
にいる人を全て不愉快にする物だが、ウィットにとんだオブラートのかかった悪態は、つい
吹き出してしまうような笑いがその根底にはある。
そのくらい良いではないか。

という訳で、落語・芝居・文学などの悪態は元より、全国に伝わる悪態と祭りとの関係など
を採取している。なかなかの本である。

UKIは、東京の片田舎の育ったせいか落語の悪態には、思わず微笑んでしまう。
採取された悪態の中でも、特に印象に残ったものは、
「いくらか洒落の分かる馬鹿」
「電車ンなかへ体を忘れてくるぜ」
「ひっかくぞォこんちくしょう」

ところで、ここに載っていない悪態もUKIは知っている。
「おととい来やがれ、スットコドッコイ」
「尻ン穴から腕突っ込んで奥歯ガ〜タガタ言わせるぞ」
「間抜けが阿呆に物を問い」
これって可笑しい悪態でしょ。














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空の写真 今月の本(2005)
面白かった本などを紹介します。
2005年に読んだ本の中からの紹介です。