有機農業の辞典

NO,005

■ 有機農業の辞典

1月

編者 天野 慶之 高松 修 多辺田 政弘
出版 株式会社 三省堂

農業の産業化・効率化の為に化学農薬を使用して約100年、様々な問題、例えば
農業従事者の農薬被害や食の安全性に対する疑問などが噴出して来た。
1970年代以降、化学農薬に疑問を持って多くの生産者や消費者が自ら行動を
起こそうとした運動のひとつに有機農法がある。
本書は1971年に発足した「日本有機農業研究会」会員の研究と実践をまとめた
本である。初版は1985年、今から20年前である。
その初版がこの度、改定版として再出版された。

約50名の有機農業・漁業に携わる方々の研究実践経過が報告されており、その中
には現在でも第一線で活躍されている方もいれば、既に
鬼籍に入られた方もいる。先人の知恵と実践(時には失敗も)は大変参考となる
事例だろう。
この本を読むと、有機農法が始まって四半世紀が優に過ぎ、生産者と消費者の世代
交代が進んでいる中で、基本的な事は受け継がれている事に気が付く。

時々、目を通したくなる「有機農業歳時記」のような本である。












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面白かった本などを紹介します。
2005年に読んだ本の中からの紹介です。