みみず物語

NO,006

■ みみず物語

2月

著者:小泉 英政
出版:コモンズ

ここ最近、畑がらみで様々な方とお知り合いになり、時々団体が主催するセミナー
にも出席させて頂く機会が多い。
食と農を考えるそのような会で気が付いた事がある。

最近の就農家は別として、新規就農されて20年程経過した農家の方やセミナーを
主催されているひとまわり上の世代の方々には、かつて学生運動を行った方々が、
案外多い。
高度成長期のかなり強引な土地買収や強制撤去に反対し、土地を奪われる農家の方
を応援する為に、消費支援活動や農家と養子縁組し土地を守る行動を取った方々で
ある。著者も成田空港建設反対を唱え、土地を奪われる農家の方を応援する為、
農家と養子縁組をし有機農業を実践する一人である。

成田の地で2ヘクタールの土地を耕し、平飼い養鶏と無農薬野菜を会員約200名
に提供している。その日々の移り変わりと、今までの経緯を語ったのが本書である。

循環型無農薬農業を実践されている中で、当初牛糞を使用していたのを止めて近く
の林から集めた落ち葉堆肥と、自家製無農薬飼料で飼った鶏の糞などを集めて完全
循環型農業を実践されている。
牛糞や油粕は輸入品が多く、どのような薬品・化学物質・農薬が使用されているか
不明だったのが循環型無農薬農業に至った経緯だと本書では伝えている。

UKIもプランターの土作りでは近くの公園で初冬の早朝、集める落ち葉堆肥と
コンポストを主に購入した鶏糞・油粕・貝化石も使用しているが、本書を読んで
からう〜んと今思案中である。
来年からは、堆肥を作るのに魚のアラのコンポストに「アイガモ無農薬米」の米糠
と貝化石を使ってみる事としようか?













前のお話へ 次のお話へ


空の写真 今月の本(2005)
面白かった本などを紹介します。
2005年に読んだ本の中からの紹介です。