NO,017

■ 農業のしくみ

7月

著者:有坪 民雄
出版:株式会社 日本実業出版社

なにやら凄いタイトルの本、そのものズバリである。こういうタイトルの本見つけると、
思わず手に取ってしまう。タイトルが書棚の中で燦然と輝いていたもん。

結構知っているようで知らない農業の実体、ここに分かりやすく書いてあります。
この手の本って、やたら日本の農業に明日は無いとか、生産性を度外視しても必要な国の
基本産業だとか、終いには農業は気合だとかその手のものが多いが、この本は農作業時間
で見た日本の農業の特質、費用対効果や多様化する市場とそれに合わせた流通形態、農業
の経営的観点で見た場合の農家収入の違いなど、現状の多くの問題を抱えた日本の農業の
今後の在り方について前向きに書かれている。
ネガティブな本を読むより、ポジティブな本を読んだほうが楽しくなるよね。

本書は、栽培の基礎知識に始まり、作物の作り方、農業経営、流通、無農薬市場、バイオ、
農業を支える組織、ブランド、食と安全、外圧、新規就農といった構成となっている。

ちなみに著者は現役の農家である。が、著者の紹介を見ると経済シンクタンク系の会社員
から専業農家となった方らしい。UKIの知人もこの会社に勤務している。なるほどね。



















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面白かった本などを紹介します。
2006年に読んだ本の中からの紹介です。