蕎麦なぜなぜ草子

NO,024

■ 蕎麦なぜなぜ草子

11月

著者:藤村 和夫
出版:株式会社 ハート出版

これは凄い本である。
そば切りを学問し、科学しているんである。

内容は、
・なぜ「そば」は蒸籠に盛られているか
・なぜ「そば」はノビるのか
・なぜ「そば」は「チョコ」で食べるのか
・なぜ「そば屋」の箸は「元禄」か
・なぜ「そば屋」の薬味の主体は「葱」なのか
・なぜ「大根おろし」はあまり付かないか
・なぜ「薬味」の二番手は「山葵」なのか
・なぜ「唐辛子」が付きものか
・「蕎麦全書」の薬味
・なぜ「手打ちそば」は美味しいのか
・なぜ機械のない江戸時代から「手打ちそば」があったか
・「そば」の美味い不美味いは。どこで判断するか
・江戸のそばの太さはどのくらいか
・なぜ現代の手打ちには「麺棒」を三本使うか
・なぜ「そば」は細く長くなったか
・なぜ「うどん」は「そば」より太いのか
・「そば」と「うどん」の国境線はどこか
・なぜ「そうめん」を茹でるときに湯の表面に半紙を乗せるか
・色は濃いほど「そば粉」がたくさん混ぜられているのか
・「さらしな」に「さらしなそば」を盗まれた「さらしな」
・なぜ「そば」は「茹でたて」でなくてはならないか
・なぜ「もりそば」に熱湯をかけた「湯通し」があるのか
・なぜ「乾いたそば」に「日本酒」をかけるのか
・なぜ「そば」は江戸で好まれたか
・なぜ「お一人前」というと蒸籠が二枚出てくることがあるか
・なぜ「そば」を食べると力が出るか
・なぜ風邪をひいたときに「うどん」を食べるのか
・なぜ「うどん」は「うどん粉」で作るのか
・「夜そば売り」は何を売っていたか
・「種物」はいつ頃からあるか
・「しっぽく」と「五目そば」と「おかめ」の違い
・「玉子とじ」と「かきたま」と「けいらん」の違い
・なぜ「鴨南蛮」の「葱」がときどき焼いてあるのか
・なぜ「天もり」が「岡」にあがったか
・「色物」と「変わりそば」
・なぜ「蒸籠」に盛り海苔をかけたそばを「ざる」というか
・なぜ「庵」のつくそば屋が多いのか
・なぜ「そば」と「お寺」の関係が深いのか
・江戸時代の「そば汁」
・「出汁が利く」ということはどういうことか
・なぜ「煮物」に出汁を使うのか
・なぜ煮物ではない「そば汁」に出汁を使うのか
・どんな「そば」と「汁」のときに下のほうにチョコッとつけて食べるのか
・なぜ「江戸のそば汁」の色は濃いのか
・なぜ「そば汁」は「タレ」と呼ばないか
・「かつおぶし」は全部「鰹」でできているのか
・なぜ「日本酒」は燗されたのか
・カビの国「日本」
・なぜ「そば汁」は「八方汁」と呼ばれるのか
・なぜ海で採れる昆布に「山出し」があるのか
・なぜ「大晦日」にそばを食べるのか
・なぜ「引っ越し」をするとそばを配ったか
・なぜ「棟上そば」があったか
・なぜ「お雛様」にそばを供えるか
・なぜ「口入宿」があったか
・「やどやの親分」の仕事
・そば屋の「職人」になるには
・そば屋の職人の「階級」
・なぜ「出前機」で出前をするようになったか
・なぜ「出前持ち」は「ドンブリ」のついた腹掛けを着ているのか
・なぜ「そば」を食べた後で「そば湯」が出てくるのか
・なぜ「そば湯」を「湯桶」といい、湯桶はふつう四角いか

著者は本書の中でも紹介しているが、昔の蕎麦の本の収集家でもある。
蕎麦の貴重な資料には、どんな文献があるのか本書を読むと良くわかる。

ちなみに著者は、他にも「そば切り」の本を同じ出版社から出している。
タイトルは、
・そば屋の旦那衆むかし語り
・だしの本
・蕎麦つゆ江戸の味
・麺類杜氏職必携
最後の本のタイトルは「そばしょくにんのこころえ」と読むそうです。凄いね必携だって。
















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空の写真 今月の本(2006)
面白かった本などを紹介します。
2006年に読んだ本の中からの紹介です。