NO,007

■ カワハギ万歳

3月

編者:嵐山 光三郎
出版:PHP研究所

またまた、タイトルが気に入って手にしてしまったこの本、なかなかでした。
サブタイトルが「釣った、食った、はまった」とある。
さすが職業文筆家!うまいことを言う。カワハギに夢中な人は大抵、このサブタイトル通り
である。ほぼ間違い無いね。
という事で一気に読んでしまいました。

光三郎センセイ、なぜ嵌ったかその経緯を書かれている。カワハギ釣りが好きな方は、ほぼ
光三郎センセイと同じ経緯を辿っているんではなかろうか?
「釣った、食った、はまった」人は一度読んでみる事をお勧めします。

本書は、カワハギにのめり込む過程・その料理法・船宿に聞くカワハギブームに至るまで・
カワハギ和竿の系譜・その生態に分かれ、カワハギ好きのカワハギ好きによるカワハギ好き
の為の本である。

その中で特に興味を覚えたのが、黎明期のカワハギ釣りに関する事。
UKIもよく通う久比里がカワハギ釣り発祥の地、ここで胴突き仕掛けが生まれたんだそう
である。また和竿は、最初はリール無しの手はね竿で微妙な魚信を読む為、当時小田原提灯
の持ち手に使われていた鯨髭を竿先に加工したのがその始まり。さらに横浜がカワハギ和竿
の生まれた場所であるらしい。

沖に出て、たまたま調子が良く他のメンバーよりも2枚くらい多めにカワハギが釣れた時、
カワハギ黎明期の話などをさり気なくすると、ちょっとは尊敬されるかも知れない。
最も明らかに釣果の差が開き、竿頭間違い無しという時にこの話をするとムッとされて嫌わ
れるかも知れませんが・・・
















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2006年に読んだ本の中からの紹介です。