NO,016

■ 農で起業する

7月

著者:杉山 経昌
出版:築地書館 出版

日本の自給率を上げる手っ取り早い方法として、団塊世代が程ほどに楽しく農業を行って
遊休農地を活用する事ではないかと最近考える事がある。

そんな時に出会ったのが、この本である。
著者は、外資系サラリーマン。多くの部下を率いるマネージャーだったが、これが自分の
人生なのか、このままでは胃に穴が開くかガンになると感じて第二の自分の仕事として、
農業を選択した。
農業を始めるにあたり、サラリーマン時代に培った経営手法とマーケティング法を駆使、
経済的には程ほどだが、精神的に豊かな生活を送る事となる。
そんな著者の農業生活とそれを取り巻く地域や農業の現状を綴ったのがこの本である。

職業としての農業は、趣味の家庭菜園とは異なり、楽しいとはいってもそれなりの覚悟と
経済性・生産性が求められる。
本書では、今の日本の有機栽培についての間違った理解と不明瞭な点について、指摘して
いる。有機=無農薬と思われている。しかし、有機農薬というものも世の中には存在する。
農薬とは何か?消費者にとって喜ばれる食味を持つ作物を造るためには、どのような農薬
=肥料が必要か。また、病気にかかりにくくする為の農薬というもののある。
農薬汚染という言葉があるが、有機未醗酵肥料による汚染というもののある。

サラリーマンから途中で農業に参加した人ならではの、今の農業の在り方についての見方
がこの本からは伝わってくる。農業に対しての間違った見方を実体験を基に指摘している。
これから多くの団塊世代が、農業に参加していく事だろうがそこで成功する為のノウハウ
のヒントがこの本にはある。一読をお薦めする本である。













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2007年に読んだ本の中からの紹介です。