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NO,002 |
■ 魚心あれば遊び心
1月
著者:岩本 美枝
出版:株式会社 柊風舎
かつて著者は、伊豆の伊東で魚料理を出す「魚遊」というお店を出していた。
なかなか洒落た表紙だなぁと手に取り、著者のプロフィールを見て、思わず読んでみたく
なった本である。何故ってUKIは伊東生まれだからである。
地の魚とその変わった料理法を、軽いタッチの文章で綴っている。
著者の手になる魚のイラストもその特徴を上手く掴んでいて酒脱な絵である。
肩に力が入らなくていいねぇ〜。
ところで、伊東生まれで魚が好きなUKIでも知らない料理法や、その地での独特な魚の
呼び名に初めて知ったものがかなりあった。これは、貴重な本である。
いくつか例を挙げると、
・背黒鰯の胡麻和え
・ジンタのさつま揚げ
・ホウボウのグラタン
・尾赤のそぼろ寿司
・ひっぱたき海老と呼ぶうちわ海老
・飛魚の胡麻酢よごし
・小鯵のカッテージチーズ寿司
・たかべの背ごし
・竜宮と呼ぶズケ
・ヤッパタと呼ぶエソ
・キンメの椿寿司
・ムツの塩釜
・クィ蟹
・葱と鰤でねぶり鍋
・青魚のハンバーグと白身魚の洋風ペースト します料理
年齢からして、粋なおねえさんという風情がこの本を読んでいると伝わってくる。
お酒を呑みながら読んでみたい本である。
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