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NO,024 |
■ 江戸の遺伝子
10月
著者:徳川 恒孝
出版:PHP研究所
徳川家直系のご子孫による江戸時代を題材にした本、本物の江戸学本である。
江戸時代の様々な出来事を、ヨーロッパやアジアの同時代の出来事と比較したらどうか
著者曰く、同時代を輪切りにして歴史を考えるという非常に分かり安い歴史の見方で、
歴史を語られている。
本書で語られている中で面白いと思った事例、
・朝鮮出兵後、速やかに和平交渉を行い短時間に和睦が進み、その結果幕末まで続いた
朝鮮通信使制度
・互いの交流・留学・消費誘導となった参勤交代制度
・世界一衛生だった江戸のトイレ事情
・浅間山とアイスランドの火山噴火の影響で生まれたフランス革命
著者は、日本郵船に長く勤務されたサラリーマンでもあった。
たまたま、同じ部署に加賀前田の殿様のご子息もいらっしゃったそうである。
当時、お二人の上司が「おい前田・徳川、ちょっと来い」と呼び棄て出来たのは、太閤
秀吉以来俺だけだぁ〜と言ったそうである。
これも立派な江戸の歴史の一部である。
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