NO,007

■ 自転車依存症

2月

著者:白鳥 和也
出版:株式会社 平凡社

またまた本のタイトルで思わず読んでしまいました。
依存症ねぇわかるなぁ〜。でもホント、馬鹿だよねぇ〜。

軽自動車が買えるくらいの値段の自転車を買うなんて、絶対に奥さんには知られたくない
よね。多分、絶対に理解してくれないと思う。
この病に嵌ると、まさに依存症となるようである。私の友人にも一人いる。
そんな愛すべき依存症の良い大人が、いかに自転車をフルオーダーで仕立てていくか?
自分の走り方に合わせたパーツ選び、細部に渡って著者の経験を元に書かれている。

この趣味とことん行き着くところまで行くつく。
走る事が大好きな連中は、マラソン好きも驚く600キロを40時間以内に走破する競技
シュペル・ランドヌールの認定バッジを手にする事を目標に頑張っている。
新幹線や自動車に乗って600キロじゃないんですよ。自転車を自分で漕ぐんです、これ。
ちなみに海外では、その上を行く1200キロ90時間という馬鹿馬鹿しいのもあるらしい。

それに合わせて、自分の乗る自転車を作っていくという趣味もトコトンまで行く。
それは、フレームをオーダーし、ビンテージとなったパーツを組み上げていくんである。
それ程、突き詰めるとどこに行くか?
軽自動車どころでは無い、さらにその上を行くお金を掛けて自転車を組上げていく。
最後は、さすがに家族にも言えないくらいの値段となって、自宅に持ち帰る事が出来ずに、
オーダーした自転車ショップの奥に陳列している。といったジョークのような話まであるん
だそうである。

そんな奥深い、嵌ると怖い世界を垣間見たい方は、ぜひこの本を読むべきである。
分からない人には分からない、とんでもない世界が拡がっているよ。














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2007年に読んだ本の中からの紹介です。