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NO,007 |
■ 今日から暦暮らし
8月
著者:平野 恵理子
出版:株式会社 山海堂
野菜作りを始めて感じる事だが、何時頃種を蒔こうかとか、何時頃収穫しようかなぁ〜と
その時期のタイミングを考える上で二十四節気というのは、おおまかな季節を感じる良い
目安となる。
しかし、もっと細かく考えると気が上昇するまたは下降するそのタイミングというのも、
大切である。これは昔から世界中で言われている事らしいが、そのタイミングによって、
作物の収穫や成長が違ったり、切り出した時期により材木の寿命が違ったりするらしい。
これを暦としたのが太陰暦である。
交通事故も満月の日は多いとい言われているし、珊瑚の産卵も大潮の日に行われる。
生き物の生活サイクルは、月の満ち欠けの時期と大きく関係している。
で、先ほどの二十四節気と月の満ち欠けを組み合わせた暦が旧暦(太陰太陽暦)となる。
そんな季節を感じようと手に取ったのがこの本である。
この本大変綺麗なイラストが多く散りばめてあります。皆季節を感じるイラストばかり。
何となくぼっと眺めているだけでも楽しめます。
この本を読んで初めて実感した事だが、所謂睦月・如月といった1月から12月の月と
小寒・大寒・立春・雨水といった二十四節季は、ずれていく事がある。このサイクルが、
約3年で元に戻る。つまり太陽の運行と月の運行はずれるので約3年に一回閏月を入れ
調整していくんである。
蛇足ながら、二十四節気のひとつをさらに3つに区切ったのが七十二候。
ワンクールが約5日、もし一週間が5日だと嬉しいね。もちろん週休2日でのお話。
さてこの七十二候、皆、漢詩のような素敵な名称となっている。
例えば東風解凍(風東より吹きて氷を解く)これは立春の頃、ちなみに旧暦の正月は2月
中旬であり旧暦の各月を太陽暦に合わせると約1ケ月半ずれる。
例えて言えば、弥生3月だが実際は4月中。如月の望月の頃が桜の咲く季節となる。
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