NO,003

■ 食の万葉集

 1月


著者:廣野 卓
出版:中央公論社

奈良時代の人々の食を万葉集から探った本である。

万葉集って考えてみると凄い。
当時、どれほどの人が読み書きが出来たのかは不明だが、たとえ読み書きが出来なくとも
短歌という形で言葉を紡ぐ人が、幅広い世代と階級に渡って浸透していたという事。
さらに、天皇から一般庶民までひとつの歌集にまとめられている事。
近世ならともかく、1000年以上も前に全ての人が読んだ短歌がひとつにまとめられて
いるのは、他には無いんじゃないだろうか?
また、その内容はおおらかで自由な内容になっている。
今でいうなら、一億総Jポップといった感じでしょうか?

本書は、当時の幅広い民族性を探る格好のテキストといえる万葉集の中から、当時の食を
探していく。
では当時、どんな食があったのか?
・春の七草
・嫁菜
・かぶら
・大根
・野蒜
・大蒜
・ニラ
・あおい
・よもぎ
・すみれ
・たで
・ちがや
・かたくり
・わらび
・わさび
・瓜
・里芋
・ところ
・葛
・百合
・菱
・蓮
・くろくわい
・芹
・あしつき海苔
・じゅんさい
・こなぎ
・もちきび
・あわ
・ひえ
・大豆
・小豆
・稲
・黒米
・赤米
・大麦
・小麦
・あさ
・若布
・鮎
・鯛
・鮑
・海胆
・トコロテン
・生姜
・牛乳
・酪
・蘇
・あさつき
・胡瓜
・こもりば
・からし
・ゴマ
・イワシ
・鰹
・すずき
・しび
・鯖
・鮭
・鰻
・このしろ
・めじな
・鯨
・イサキ
・黒鯛
・鮫
・カマス
・鯔
・鱒
・鯉
・アカハタ
・あかむつ
・あおこ
・ヒメジ
・やなぎめばる
・うぐい
・河豚
・鰈
・クエ
・鯵
・鰆
・鮒
・氷魚
・蟹
・蛤
・バカガイ
・浅蜊
・蛎
・赤貝
・ミル貝
・つぶ貝
・蜆
・しただみ
・にな貝
・サザエ
・イガイ
・ナマコ
・蛸
・ホヤ
・くらげ
・フジツボ
・カメノテ
・海老
・鶏
・鹿
・猪
・豚
・かもしか
・兎
・鶉
・雉
・やまどり
・鴨
・雁
・鶴
・おしどり
・たかべ
・千鳥
・かいつぶり
・白鳥
・鵜
・白鷺
・もず
・雲雀
・カモメ
・山鳩
・スズメ
・犬
・あさな
・あおさ
・あおのり
・あまのり
・あらめ
・いぎす
・うみぞうめん
・おごのり
・かぎけのり
・つのまた
・てんぐさ
・ふのり
・ほんだわら
・まこんぶ
・みる
・めかぶ
・もずく
・わかめ
・マツタケ
・きくらげ
・くりたけ
・ひらたけ
・まいたけ
・筍
・梨
・桃
・すもも
・梅
・みかん
・びわ
・柿
・ざくろ
・柚子
・なつめ
・桑
・野いちご
・シイの実
・樫の実
・榎
・かや
・つるばみ
・椿
・胡桃
・栃の実
・栗
・麻の実
・えの実
・イヌ山椒の実
・カエル
・ひしお
・味噌
・くき
・酢
・蜜
・飴
・あまずら
・煎汁
・にれ
・酒

野菜類は少ないが、今では食べられていない食材が多い。
特に野鳥の類は、今殆んど食べられていないし、野禽も多い。
万葉人は、案外と自由でジビエを楽しむ人達だったのかもしれない。



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2010年に読んだ本の中からの紹介です。