NO.004

■ 旅を深める日本文化の知識

 4月


著者:辻原 康夫
出版:株式会社 中央書院

どえらい本を見つけました。
日本文化の雑学満載の本である。

日本文化を信仰・祭りと芸能・自然と温泉・建築と美術・食生活・伝統と工芸品・故郷の文化
・歴史と文化施設の8項目に分けて紹介している。
例えば、神社の神職には神主はおらずに、宮司と禰宜と権禰宜と出仕という役職がある
とか、神輿を担ぐ「ワッショイ」は古代朝鮮語に語源があるとか懐石料理は同じ素材を
複数の料理に使用しないとか、一歩も二歩も踏み込んだ本質に迫る知識が満載である。
まさにこの本は、「Complete of JapaneseTraditional 」といえるだろうし、持ち運び
の出来るウィキペディア日本文化版とでもいえる本である。

上梓の理由に「なるほどそうなんだ!」と納得した。
日本にいらっしゃった外国人を案内する際に、日本の文化をどのくらい説明できるか?
著者はある時、殆んどの事を説明出来ない自分に気が付く。
これは、前々からUKIも気になっていた事で、こういう事をきちんと説明できるのが
真のおもてなしではないかと思う。
著者のこの上梓の理由を知って、改めてこの本の重要性を感じた。
尤も、文化を説明できる語学を身に着ける事も大切ではあるが・・・・




前のお話へ
次のお話へ


空の写真 今月の本(2010)
面白かった本などを紹介します。
2010年に読んだ本の中からの紹介です。