東京玄米ごはん

NO,011

■ 東京玄米ごはん

1月

著者:松井 一恵・石渡 希和子
出版:新泉社

東京で玄米ごはんとそれに合う料理が食べられるお店を紹介した本。

UKIが初めて玄米ごはんに出合ったのが今から33年前、渋谷のはずれの青山トンネル
の脇にあったロック喫茶の玄米カレーである。
もちろん今は無いが、当時自然回帰が流行っていてヒッピーやその手の人達が好きな
アメリカンロックの流れるお店でカレーの味もしっかりしていて、玄米も美味しく、
結構嵌る味だった記憶がある。

それからなかなか玄米ごはんを食べる機会が無く、その後何回かの玄米ブームの中で
雑穀ごはんを食べるようになり、雑穀が普通のお米の十倍以上も高いにびっくりし、
昔、白いごはんが食べられなくて雑穀や玄米で糊口をしのぐとは何て贅沢と思ったり
自分で雑穀を作ろうかと考えたが脱穀の術が無いのに気付き、今は合鴨栽培の無農薬
米を頂いて楽しんでいる。

そんな事を思いながら本書を読んでいると各店共通している部分がある。
まずお菜は野菜中心である事、またその量はあまり多くない事、またひじきが殆んど
のお店でお菜として付いている事である。
玄米ごはんを食べていると、その玄米自体の味が美味しくであまりおかずがいらなく
なる。また、これは栄養のバランスにも関係するのかも知れないがひじきなどの海草
と豆腐や油揚げなどが欲しくなる。味噌汁も同様である。
そんな事を思いながら、玄米ごはんに合うお菜って何かを考えると大豆食品と海草類
そして、カボチャや大根などの根菜類と漬物だろうなぁ〜と思うし、実際、そういう
お菜を出しているお店が殆んどである。

また、各店各々独自の無農薬玄米を生産している農家から直接仕入れている。
無農薬で米を栽培している農家は少ない。名前を聞いてあの方かぁと思い当たる方が
結構いる。やはりまだまだ市場は少ないのだろうか?



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