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NO,007 |
■ すし屋の常識・非常識
6月
著者:金重 敦之
出版:朝日新聞出版
寿司のついてなかなか詳しく書いている本である。
著者は池波正太郎など食通の作家の編集者だった影響か、寿司の作法や、様々な寿司の
名店を紹介している。また小説に出て来る近代の寿司の歴史など今まであまり書かれて
いないような寿司に纏わる内容に溢れている。
様々なエピソードがあるが、例えば三島由紀夫が自決する数ヶ月前に寿司屋に入って、
同じ種類の寿司を立て続けに食べたとか、みる貝を喉を詰まらせて急死した久保田万太郎
だとか、今まで聞いた事が無い寿司のネタ話が尽きない。
少し暇がある時にちょっと読むだけでも楽しい本である。
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