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NO,010 |
■ 屋上緑化完全ガイド
９月
著者 船瀬 俊介
出版 築地書館
少し前の出版の本だが、屋上緑化の様々なシステムを紹介している本。
今では、当時あった屋上緑化システムのいくつかは淘汰され、その種類は少なくなり
整理されている感もあるが、本書で触れている屋上緑化システムは現在の屋上緑化の
システムをほぼ網羅しているようである。
その内容は、
・ルーフソイルＬＧ
・エコウッド
・モスグリーンシート
・苔緑化
・苔ボード
・ＥＧマット
・桐生グリーンマット
・ベイクウッド
・保水パネル
・ボストンファーム
・ドクターペーハー
・ウォールガーデン
・ペットボトル壁面緑化
・ビオルーフ
・ウォールバンク
・天然芝マット
・グラベル緑化工法
・フロート式緑化法
・グリーンマスダンパー
・校庭緑化
などである。
本書の中で紹介されて事例で印象に残るものがある。
渋谷区庁舎で予算ゼロの中、企業の協力で屋上緑化を行った渋谷区役所職員小嶋さん
の話しがあった。一職員が行った無償での企業協力という方法が、問題があったのか
小嶋さんは推進半ばで異動となり、その計画は途中で頓挫したが、その内容は自治体
は場所を提供し、一般の市民や他の自治体の緑化担当の方々の見学やその説明を行い、
その成果もオープンにして、参加した企業もその研究成果と実績を得られるといった
ものだったが、それが継承されなかった事が悔やまれる。
その背景には、癒着を必要以上に恐れるために頻繁に異動を行いノウハウを残せない
体質、現場で工夫して築き上げていくような意欲的な職員を排除するようなお役所の
在り方がある。
残念な事である。
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